理不尽過ぎるゲーム、転じて 「無理」 の言い換えにも 「無理ゲー」
「無理ゲー」(無理ゲ) とは、難易度 が理不尽なほど高く、クリアが不可能な レベル の ゲーム のことです。 そのまんまですが 「プレイしたりクリアするのが無理なゲーム」 となります。 似た言葉にプレイ結果があまりに運・確率次第の 運ゲー や 確率ゲー、お祈りゲー、あるいは難しいだけでなく手間や時間がやたらとかかるなど 「こんなゲームマゾしかやらない」 との意味の マゾゲー などもあります。
単に難易度が高いだけなら、プレイヤー がスキルを上げたり キャラ のレベルを上げたり、あるいは試行回数を増やすなどして突破できるかもしれません。 しかし確率といった偶然の要素が強すぎたり、まともにプレイするためには必須となるような強いキャラ (人権) や アイテム を所持していないなどどう考えてもクリアが無理な場合に、多少の恨み節を含めた言い回しとして多用されます。
「無理」 の言い換えとしての 「無理ゲー」
ゲーム人口が増加し、ゲームの言葉が日常生活でも広く使われるようになると、一周回った ような言葉の使われ方がされるケースがあります。 例えば学業や仕事に対する高すぎる目標やノルマを 「無理ゲー」 と呼んだり、スケジュールがいっぱいで友人らと出かけることができない状況をそう呼ぶなどです。
似たような言葉の使われ方にはこの他、風俗関係の話題からお笑い関係で使われて広まった 放置プレイ もあります。 こちらも単に 「放置された」 でいいのに、あえてプレイをつけて言葉としての面白みをつけている言い回しとなります。
わざわざ末尾に 「ゲー」 だの 「プレイ」 だのをつけず、そのまま 「無理だ」 あるいは 「不可能だ」 だけで良いのに、そこにゲーム用語としての 「無理ゲー」 をわざわざ当てはめるのは、若者言葉の使われ方としてありふれたこととは云え、単に 「逆転」 でいいのにわざわざ 「逆転ホームラン」 といったり、「反応」 でいいのに 「化学反応」 などと表現するのと同様、もはやゲームが多数派の文化となり完全に共通語になったということなのでしょう。