軽い言い回しかと思えばわりと重い意味があったり… 「(泣)」
「(泣)」 とは、文章の末尾につけて 「泣いている」「悲しい」 といった感情をあらわす言葉です。 ただし 「うれし泣き」「感動」 といった喜びや嬉しさをあらわすこともあります。
こうしたカッコつきの文字は、雑誌のインタビュー記事などで喋った内容以外の ニュアンス (笑ったとか声を上げたなど) を伝える際によく行われる文章表現でした。 これがそのまま 掲示板 や メール、チャット など、ネット のやり取りで使われるようになりました。 初期のネットには おたく な人が多かったこともあり、ネットスラング というよりは、ある種の おたく用語 として扱われることもあります。
「(泣)」 と同じようなニュアンスで使われる言葉としては、他にも 「(涙)」 や 「(悲)」 といったテキストベースのコミュニケーション符号があります。 対義語は一般に 「(笑)」 などとなりますが、こちらも 「笑った」「面白い」「楽しい」 の他、嘲笑や冷やかしのニュアンスを持つ場合があります。 この他、(汗)・(冷汗) や (爆) などは、よく見かける表現でしょう。
ちなみに 「(哭)」 にすると、何やらちょっとオトナっぽくて背中が煤けてるイメージです。
文章表現におけるスパイス的な
こうした言い回しはネット以外の 同人 の世界においても良く使われ、とくに 同人誌 の余ったスペースに入れる 妄想 や フリートーク、その発展形の 対話風フリートーク などでも会話のニュアンス付けに良く使われていました。 文章表現に凝るよりもずっと手軽で簡単に使える長所がありますが、文字数稼ぎにはあまり向いていないかもしれません w
なおぐっと時代を下って2018年頃から流行った言い回しに 「ぴえん」 という云い方もあります。 こちらは若者の間で SNS やメッセージアプリなどを使ったコミュニケーションの場でよく使われ、「(泣)」 と同じように悲しみと喜び、両方のニュアンスがあります。