他人に成りすまして歓心をひいて、それから…? 「オフ騙り」
「オフ騙り」 とは、同人誌即売会 などで直接人と人とが出会う時に、誰か別の人のフリ、成りすましをして (騙 (かた) って) 会場 に訪れ、同人サークル の人たちに挨拶したり 差し入れ をしたり、歓心をひくなどの行為を行うことです。
「オフ」(ネット につないでいない = オフライン) とわざわざついているように、もっぱら オンライン専門 で活動しているような人たち (ネットの中では知られていて、作品なども有名だけれど、イベント などに出てこないので顔は知られていない) に成りすまし、自分を権威付けて親しくなろうとしたり、相手に自分の意見や希望を伝え、実行させようとしたりします (特別な スケブ依頼 をするなど)。
こうした 「成りすまし」 は偽者だとバレないケースも少なくなく (逆に簡単に発覚する場合もありますw)、すっかり信じ込んだサークル関係者が、本人だと思ってネット上で 「○○さん が訪ねて来てくれて感激しました」 なんて報告して身に覚えのない本人と トラブル になったり、トンチンカンなお礼の メール などを送ってしまい、被害者同士でチグハグなメールのやり取りをするハメになったりもします。
なぜ他人のフリ、成りすまし (騙り行為) をするのか
ネットの 同人 の世界では 乗っ取り (他人の作った作品や ウェブサイト を、自分が作ったものだと主張する、自作発言) などという、ちょっと信じられない行動に出る人もいます。 ここらはパクリ (盗作やトレスなど) の範囲として考えると、まだ 「そういう酷い人も中にはいるかも知れないな」 なんて理解の範疇とも云えますが、成りすましとなると、もう 「何が目的かさっぱりわからん」 なんてことになりがちです。
まあ自分を素晴らしいものに見せかけるために嘘をついたりの経歴を粉飾したり、相手に気に入られたいがために口からでまかせを云う人はいますから、これの 「極端にエスカレートしたもの」 なのかも知れませんが、それで一時的に気に入ってもらったところで、ちょっと親しくなったらすぐにバレるのに、そのあまりの短絡思考に驚くのは 筆者 ばかりではないでしょう。
中には嫌いな作家に成りすまし、悪態をつくなどして信用を落とそうとする人とか、逆に 「私のような 一般人 が励ましても効果がない…あの 作者 が尊敬している○○さんになりきって励ましたら、元気を出してくれるはず」 などと、回りからしたら大迷惑ながら、本人は 「とにかく好きな作家を励ましたい、応援したい」 との独りよがりでありがた迷惑な一心で演じるなんてケースもあって、事態は結構深刻です。
まぁ 「オンライン専門」 で活動している人も、「オフ騙り」 をしている張本人は知らないかも知れないけれど、ほんの何年か前までは別ペンネームでオフライン同人を活発に行っていて、それなりのポジションの作家や ファン はみんなそれを知ってるなんて状況もよくあり、あっさりと発覚するケースも多いようですが、「何が目的か」 がわかり辛く、当然ながら気持ち悪さや不気味さで嫌われる 電波、厨房 的な行為の代表みたいな感じでしょうか。