電気街はこうなる運命なのか…「でんでんタウン」 から 「オタロード」 へ
「大阪 日本橋」 とは、関西地区にある大規模な電気街のある場所、もしくは電気街そのものを、そのまま呼ぶ名称です。 読み方は 「にっぽんばし」 になります。 所在地は大阪府大阪市浪速区日本橋、最寄り駅は南海電気鉄道(南海) の 「難波駅」、もしくは阪堺電気軌道・大阪市営地下鉄の 「恵美須町駅」 です。
愛称として、しばしば 「ポンバシ」 とも呼ばれます。
戦前は、日本を代表する古書店街だった日本橋
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| 日本橋でんでんタウンの ツクモなんば店 | 
元々は東の御茶ノ水そばの 神田神保町 と並び称される古書店街でしたが、秋葉原 が戦後、電気街になった時期とほぼ同じ時期に、「秋葉原」 と同じように米軍払い下げの電子パーツやラジオ部品などを扱う専門店が出現。 その後地元経済界の後押しなどもあり、東の 「秋葉原」、西の 「日本橋」 と呼ばれる大きな電気街となりました。
とりわけ 1950年代、俗に 「テレビ(白黒)・洗濯機・冷蔵庫」 の3つの家電製品が 「三種の神器」 と呼ばれ持てはやされた時代に電気製品小売店の集う電気街として大きく発展し、旧来の小規模なパーツショップが生き残る傍ら、電気製品の 「爆安」 地域として、関西圏で突出した存在となりました。
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| でんでんタウン公式サイト | 
その後、オーディオ製品や無線、テレビゲームや ビデオデッキ、LDなどのハード、ソフトを取り扱う店が増え、そのままパソコンにもシフト。 ゲーム のファンや映像ソフトを求める アニメ の愛好家、パソコンゲームマニアなどが集まるようになり、徐々に おたく の 雰囲気 を持つ街、オタク街 に発展して行きました。
なお前述した 「秋葉原」 と名古屋の 大須、そしてこの 「日本橋」 の3つを俗に 「日本の三大電気街」 と呼びます。 5大電気街と呼ぶ場合には、以上の3つの他に京都府京都の 寺町電気街、兵庫県神戸市の 三宮センター街 が入ります。
秋葉原と似たような経緯で、オタクの街まっしぐら
 
スタンバイ (Stand-by/ ピーク時には日本橋に9店舗) やソフマップ (Sofmap/ ピーク時に4店舗+α) が次々にオープンし、アーケードゲームの基板やマニアックなパソコンパーツ、模型やホビー類を扱う店なども集まるようになり、その濃度はますます高まることに。 1990年代にフィギュアや同人関係のグッズを扱う店も大きく目に付くようになると、ネット などでも 「西のアキバ」 と話題になっていました。
「秋葉原」 や 中野 で一旗上げた東京のマニアショップも進出し、現在では訪れた利用者から親しみを込めて、「オタロード」 などと称されるようになっています。
筆者 が仕事や一般の観光ではなく、「オタク目線」(どんな目線だよ…) で初めてこの場所に行ったのは1995年でしたが、当時すでに パソコン通信 などで 「日本橋」 がかなり話題になってはいたものの、日ごろ地元東京の 「秋葉原」 に通っていたこともあり、「アキバに比べたらまっとうな電気街」 のような印象を受けました。
その後、全国チェーンの家電量販店の伸張や、パソコンの低価格化による自作パソコンの衰退によるパソコンパーツショップの減少などにより、オタクショップの比重が増え、メイド喫茶 などが次々とオープンするに及んで、もはや後戻りできない 「おたくの街」 として強く 認知 されているようです。
ただし大都市大阪だけに、いわゆる 「オタクショップ」 はあちらこちらに存在していて、筆者がアキバに足しげく通っているせいもあるんでしょうが、狭い地域に集中特化したそれほど濃い 「オタクの街」 って感じはあまりしないですね…。 電気街やオタク街としてのピークは、Windows95 発売を挟みパソコンがブームとなった 1990年代前半から1995年あたりまでと思いますが、その後はかなり衰退した印象があります。
NP(NIPPOMBASHI PROJECT) 始動! イメージキャラは 「音々」 ちゃん
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| NP 「音々」(ねおん) サイト | 
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| お土産に最適? 「音々のポンバシ White ラングドシャ」 | 
2009年2月になり、キャラクターデザイン & イラスト に 「いとうのいぢ」 さんを起用した萌えイメージキャラ 「音々」(ねおん)ちゃん (16歳、レイヤー) が登場。 「NP」(NIPPOMBASHI PROJECT/ ニッポンバシプロジェクト) が展開されているようです。
3月20日には、同日開催される 「日本橋ストリートフェスタ 2009」 で音々ちゃん誕生記念グッズも販売。 さらにお菓子の 「音々のポンバシ White ラングドシャ」 などのお土産グッズも販売と、商店街の本気さが伝わってきます。
キャラデザに 「灼眼のシャナ」 や 「涼宮ハルヒの憂鬱」(シリーズ)、「ななついろ★ドロップス」 などのデザイン、イラストで絶大な人気を誇り、また兵庫県出身の 「いとうのいぢ」 さんを起用と云うことで、いわゆる 萌えおこし の一種かも知れません。
 しかし、「他に売り物がない」 ような地方の過疎地域の萌え利用と違い、元々認知度が非常に高い大都市圏の大阪でここまでやるのは、逆に新しいかも知れません。 まぁここらは日本中の家電の街が苦境に立ちつつある中で、天下の大阪もその例外ではない、単なる 「ノリ」 だけではないってことなんでしょうか。
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