もう甘くて甘くて思わず砂を吐くです…ザーッ////
「砂を吐く」「砂吐き」 とは、恋愛話、ラブラブな話、甘くて甘くてもう激甘な状態、あるいはそうした話をする時に、気恥ずかしさのあまり口から砂糖にかわって出てくる 「何か」 を表現した言葉です。
例えば 「砂吐き話」「砂を吐くような話」 といえば、恋愛のオノロケ話とか、そういうラブラブ状態を扱った作品、マンガ や SS ということになります。 女性の 同人 関係者などが、自分のお気に入りの カップリング (CP) で作品などを描く時に、受け と 攻め がラブラブの相思相愛である、つまりは 作者 自身の 「キャラ やCP」 への 愛 がほとばしっているような作品を、ちょっと照れて内容説明するような感じになります。
なぜ 「砂糖」 ではなく、「砂」 なのか
甘ったるい話をする人などに、「砂糖を吐いている」 あるいは 「聞いているこちらの方が砂糖を吐いた」 なんて言いまわしがあります。聞いているだけで虫歯になるとか、聞いているだけで尿から糖が出た…なんて言い方もあります。 これが砂糖ではなく砂になったのには、何かの原因 (元ネタ となる マンガ や アニメ、あるいは有名な 作家 などが同種表現を使っていたとか) がありそうですが、思い当たるフシはいくつかあるものの、ちょっと断定はできない感じです。
ノロケ話を聞かされるとお腹いっぱいになる、あまりの甘さに気分が悪くなって嘔吐する (ゲロを吐く) という表現で、まさか嘔吐物をリアルに描写するわけにはいかないので、げろげろ〜と何かを吐いているのがマンガなどで砂に見え、これが転じて使われるようになったとの話もありますが (そういった表現をする作品もかなりあります)、こちらも実体はよくわかりません。
ただ一般的に使う、おのろけ話を聞かされた時の 「ごちそうさま」「お腹いっぱい」 などと違い、一般人 には通じない、いかにも同人 界隈 の言い回しともなっていて、つい職場や結婚式の二次会などで、一般人相手に 「砂を吐く」 を使い、腐女子 の 属性 が発覚してしまった…などという 不幸 も頻発しているようです。 日頃使っている言葉はつい無意識に出てしまいますし、ちょっと気をつけないといけない言い回しなのかも知れません…。
ちなみに見るもの全てで 妄想 たくましくカップリングしてしまい、必ず濃厚なラブラブ話に発展させてしまう特殊なスキルを持つ腐女子を、一部では 「砂かけ婆」 と呼ぶとか呼ばないとか…。 また同じ 「砂」 でも、砂かけ や 砂かけ移動 といったあまり良い意味ではない言葉もあるので、このあたりは要注意です。
なお派生語として、ラブラブな関係を 「お砂糖関係」 とか 「お砂糖」 と呼ぶこともあります。