〇〇はそんなこと言わない! 「キャラ崩壊」
「キャラ崩壊」 とは、マンガ や アニメ といった コンテンツ の 二次創作・ファンアート において、「元作品の キャラ とは異なる性格や容姿 (とくに性格) に描かれていますよ」「独自見解による創作です」 といった意味の言葉です。 作品や作品の 世界観 がその状態ならば、作品崩壊、世界観崩壊とも呼びます。
他人のそれを批判するための揶揄・罵倒としてキャラが崩壊していると呼ぶこともあれば、自分で描いた作品を外部に公開する際に、「キャラ崩壊注意」 といった形で、ある種の注意喚起として掲げる場合もあります。 「事前に警告したので、キャラ崩壊だと感じられても苦情は受け付けません」「不快に感じられても自己責任でお願いします」 という意味になります。
作品やキャラを見て、それをどう感じるか、解釈 するかは人それぞれです。 ある人はここが良いと思えば、別の人はあそこが良いと思うかもしれません。 二次創作やファンアートは、ファン が自分の好きな作品やキャラを描くものなので、それぞれが自分が好きだと感じられる部分を自分なりに解釈して、あるいはアレンジしたり発展させたりして描くものでしょう。 その作品を見た人と 作者 との解釈が一致していれば問題はないし、むしろ好感も持ってもらえるかもしれませんが、そうでなければ 「自分の好きなキャラを間違えて解釈している」「〇〇はこんなキャラじゃない」 と反発したり不快感を覚えたり、場合によっては 地雷 だと感じてしまうこともあります。
その意味では 「キャラ崩壊注意」 などは、「人それぞれ好みや受け取り方が違うので、それを尊重しましょう」 と言い換えても良いかもしれません。 もちろんファンではなく アンチ が、自分の嫌いなキャラを貶めるために 下げ描写 をしたり ヘイト表現 (キャラヘイト) をする場合もあります。 熱心なファンならひとこと言いたくなる状況ですが、悪意に基づく表現をするような人に反応するだけ無駄だし相手を喜ばせるだけなので、スルー するのが大人の対応かなとは思います。
二次創作を伴う 同人 にこのような状況はつきものではあるので、キャラ崩壊ではなく同人作品ですとの時点で注意喚起を行うこともあります。 「同人要素があります」「創作要素があります」 とか 「同人注意」「二次創作注意」 みたいな感じですね。
なお性格とか カップリング のあれこれではなく、単純なキャラの見た目、ルックス についても 解釈違い だとしてキャラ崩壊が用いられることがあります。 例えば ロリ な 貧乳 キャラを お姉さん っぽい グラマー な 巨乳 にするなどです。 場合によっては作者の画力が不足していて可愛く描けてない、デッサンが狂って変なポーズになっているなどを謙遜・卑下・自虐 としてそう表現することもあります。 「絵 がヘタなのでキャラが崩壊しています」 という訳です。
オリジナルなキャラの性格が変わってしまうキャラ崩壊
一方で、二次創作などではなく、オリジナル の作品やキャラが、物語が進む中で性格などが歪み、キャラ崩壊となってしまう場合もあります。 とくに善良なキャラが悪の道に進むような描写は 闇落ち・黒化 などと呼び、それまでの善良な姿が好きでファンになった人たちからは、強い失望や批判の声が寄せられることもあります。
またキャラと云った言葉は創作物だけでなく日常生活のあれこれでも使われますから、やたらと個性的で目立つ人、いわゆる キャラが立って いる人がその人らしくない言動をしたり、自分に何らかのキャラ付けのための 設定 を設けている人が、つい本音を出したりボロが出てしまった場合なども、キャラ崩壊してると呼ぶことがあります。