企業アカウントのプレゼント企画に参加… 「懸賞アカウント」
「懸賞アカウント」(懸賞アカ) とは、SNS の ツイッター やフェイスブック、ティックトックなどにおいて、企業や個人の アカウント が行っているプレゼント企画などの懸賞に参加・応募するためだけに作られたアカウントのことです。
おおむねアカウントを運用している人がメインで使っている 本アカ とは別に 副アカ として懸賞専用に作って使っているものを指すことが多いのですが、本アカであっても ツイート や コメント の 投稿 をほとんど行わずに懸賞関係のツイートを追っかけているだけになり、実質的な懸賞アカとなっていることもあります。 似た ニュアンス で 「乞食アカウント」 と呼ぶこともあります。
SNS では、特定のアカウントやそのツイートなどを フォロー したり ふぁぼっ たり RT することで応募したと見なす懸賞企画がたくさんあります。 いつも使っている本アカでエントリーしてもいいのですが、あまりに懸賞関係のツイートばかり追いかけてもそれはそれで 「クレクレ君」 みたいなアカとなって、あまり見栄えがする行為とも思えないかも知れません。
いいね はともかく、RT の場合は自分のフォロワーにもそれが表示されて見苦しくなったりもしますし、いいね や RT ではなくフォローが求められるような懸賞の場合、自分の TL が懸賞アカ関係のツイートで埋め尽くされてしまったりと、使い勝手も悪くなるでしょう。 そこで本アカとは切り離した別のアカウントの形で使う訳ですね。 また懸賞の応募が先着ではなく抽選の場合、複数のアカウントで何度も申し込みをした方が、当然ながら当選確率を上げることもできます。
「現金配布」、絶対嘘だと思いつつも、でももしかしたら…
なお大手企業などが プロモーション として行う商品プレゼントなどではなく、怪しげな自称 個人投資家の 「現金配布」(10万円あげます、100万円プレゼント、などの金配りアカウント) へのエントリーを行う場合もあります。
普通 に考えてどう見ても詐欺まるだしですし (ごくごく一部の著名人が行っているものは、実際に配布されることもありますが)、応募をきっかけに スパム のような怪しい DM (ダイレクトメッセージ) が届いたり、何より外から見たら見え見えの詐欺に応募するアホに見えてしまったりもするでしょう。 それは本人も自覚があるので本アカでやるわけにもいかないのでしょうが (でももしかしたら、万が一にも、みたいな未練もあるのでしょうか…)、やるだけ無駄なので関わらないようにしましょう。
なお詐欺の金配りアカウントの場合、こちらからエントリーなどをすると、メンション の他、DM が届くようになります。 内容は 「詳しくはこちらで」 などといいつつ特定の URL を踏ませようとするもの (詐欺サイトに飛ぶ)、あるいはお金を振り込むので名前や連絡先、銀行口座を教えてくれ (身元と銀行口座を押さえて何らかの悪用をする) とか、お金を振り込むための準備に費用が必要だからといってお金を取ろうとする (Apple ギフトカードなどの購入とシリアル番号を求められる)、怪しいアルバイトの斡旋 (誰かのアカウントをフォローしたらお金を払います (だから振込口座を教えてね) みたいな) といったパターンになったりします。
口座番号自体を知られたからと云って、それで残高からお金が盗まれるわけではありませんが、特殊詐欺などにその口座が悪用されることがあり (一方的に特殊詐欺の振込先に指定され、手数料を払うから振り込まれたお金を何らかの方法で戻してと指示されるとか)、その場合、その口座と持ち主である本人が特殊詐欺の共犯だと思われたり、金融における信用情報に重大なペナルティが課せられることもあります。 場合によっては銀行口座が凍結されたり口座の新規取得が難しくなるなど、当座の生活どころか人生が狂う原因にもなりかねません。
銀行口座がなければクレジットカードの維持や新規取得もできませんし、賃貸物件を借りることもできなくなりますし、給与の支給を銀行振り込みで行う企業への就業だって難しくなるでしょう。 何より銀行口座すら持てない人を信用する人や企業は、現在の日本ではほとんどないに等しい状態です。 くれぐれも引っかからないようにしましょう。
好きな作品のプロモーションなら、応援の意味でも積極的に応募
なお アニメ や ゲーム といった コンテンツ 関係の 公式アカ が行うプロモーションなどは、単なる応募という意味だけではなく、自分の好きな作品を広めたい、自分がそれを好きだというのを伝えたいという意図もしばしば持っているので、本アカでやることが多いでしょう。
またプレゼントの品が 推し の グッズ だったりすると、本気で欲しいものなので、多重応募による当選率アップを図るのは、ある意味当たり前かも知れません。