全く同じ作品をあちこちに複数回投稿… 「多重投稿」
「多重投稿」 あるいは 「マルチポスト」 とは、全く同じ内容の作品を複数の場へ 投稿 することです。 2か所なら二重投稿・ダブルポストと呼ぶこともありますが、通常は2か所以上への投稿は多重投稿とかマルチポストとひとまとめにして呼ぶ場合が多いでしょう。 また一度だけの投稿は、わざわざ一重投稿とかシングルポストとはあまり呼びません。
作品内容や投稿先にもよりますが、一般的には 「同一作品を多重に投稿する」 というのは避けるべき行為とされます。 これは おたく や 腐女子 の場合で云えば、雑誌などの 読者 向けの投稿欄への投稿もそうですし、雑誌社などが行っている マンガ や ラノベ の新人賞なども同様です。
投稿規約に多重投稿を禁じると明記されている場合もありますし、仮にそれがなくとも、避けるのが無難でしょう。 万が一、複数の投稿先で掲載されたり入賞した場合には、収拾がつかなくなります。 ただし一度投稿したものが選外・落選した場合に、別の雑誌などに改めて投稿する (再投稿) のは、問題とされないケースが多いものです (応募作の返却をしない、他への再投稿も認めないといったケースもありますが…)。
ネットの場合の多重投稿・マルチポストあれこれ
ネット の 掲示板 などにおいても、同じ文章をあちこちの板や スレッド に コピペ するのは、なるべく避けるのが無難です。 面白いものであれば、人の往来がなさそうな全く違う板で板やスレの趣旨に反しない範囲と適切な頻度で 「こんな面白い 書き込み があった」 と紹介するのは悪いことではありませんが、度重なると 荒らし と区別がつきません。 まして自分の文章をあちこちに書き込みするのは自意識過剰というか、ちょっと 痛々しく 見えてしまうでしょう。
なお パソコン通信 の時代に、自作のフリーウェアソフト (フリーアプリ) や イラスト などを、あちこちのパソ通ホスト局のライブラリに アップ するといった行為がありました。 これについては インターネット の時代と異なり、それぞれのホスト局のユーザーが相互に異なるホスト局を利用することが難しかったこともあり、「転載」 として認められたり、歓迎する空気もありました。
とくにローカルなホスト局の場合、他の地域からアクセスするのが何かと難しかったので (通信には遠距離通話料金がかかります)、作者 以外のユーザーが許可を得ずに転載できるよう、データとは別に転載条件や許諾条件を書いたドキュメント (リドミ) などを同梱していたものです。
ただし、同じホスト局内で ジャンル・カテゴリ で分類がされた別々のライブラリに多重投稿するのは禁止されていたり、あまり褒められた使い方ではありませんでした。 まぁ作品によってはどのジャンルやカテゴリにアップするのが最適なのか、判断に迷うこともありましたが。 もし一度アップしたライブラリが誤っていたと感じた場合は、一度削除して、改めてアップするのが望ましかったものです。