メインゲームの合間にプレイ…「サブゲー」
「サブゲー」 とは、サブで遊ぶ ゲーム のことです。 もっぱら ネトゲ といった オンライン のゲームやアーケードゲームなどの プレイヤー によって使われる 概念 で、メインで遊んでいるゲームの合間にプレイするゲームとか、複数のゲームを同時プレイしていて他のゲームより優先度が低いゲームを指して使います。
サブゲーといった 概念 や言葉がネトゲやアーケードで比較的よく使われるのは、これらのゲームではプレイしたくてもできない状況がしばしば発生するからです。 例えばネトゲなら、通信障害や メンテナンス などによってプレイや ログイン ができない、動作が異常に重いといった状況がしばしば発生しますし、スタミナ制 (プレイをするための時間制限) がある場合、課金 でスタミナを買わなければ時間経過で復活するまではプレイができません。 またアーケードなら、自分がやりたいゲームに先客がいて待ち時間が発生することもありますし、深夜帯は風営法もあってお店自体が閉まっていることも多いでしょう。
コンシューマーゲーム (家庭用ゲーム機用のゲーム) でも ネット につながるものには同様の状況がありますが、ローカル 環境 のみで遊べるスタンドアロン式のゲームなら、自分がやりたい時にいつでもプレイができますから、「スキマ時間を埋める」 ような遊び方をする必要はありませんでした。 コンシューマゲームの時代は、あまりメインとサブと云った区別はなかったかもしれません。
もちろん同じゲームをずっと続けていると煮詰まってきて気分転換に別のゲームをプレイするといった遊び方もありますし、日常的に複数のゲームを遊んでいる人もいます。 また 同人活動 などプレイ以外のゲームとの関わり方が起こるとメインとサブといった優先順位も自然発生するものですが、ネトゲなどにおける 「メインのスキマ時間に遊ぶ」 といった感覚は、あまりなかったかも知れません。
「サブゲー」 に向くゲーム、向かないゲーム
ゲームと云っても様々な ジャンル や作品規模がありますが、通常メインとなるゲームは 「プレイ負荷が重い」、すなわちやることがいっぱいあってそれなりに本気でプレイする必要があるゲームが選ばれがちです。 もちろんそこに 「このゲームが一番好きだ」 という感情があるわけですが、やれ イベント だ キャラ の育成だとやることが多すぎて、メインとして時間やお金を割いて頑張らなければ追いつけないという部分もあります。
逆にサブゲーの場合は、プレイ負荷が低く、あまり課金も要求されず、のんびり遊べるようなゲームが選ばれがちでしょう。 人間の1日は24時間で、ゲームに使えるお金にも限りがあるのですから (可処分時間・所得)、複数ゲームをプレイすれば、自然とメイン・サブの区分がついてくるものです。
ゲームの 開発・運営 もそれは分かっていますから、あえてメインではなくサブとしてプレイヤーに選んでもらえるよう手軽に遊べるゲーム設計にしたり、「サブゲーに最適です」 といった売り込み方をする場合もあります。 プレイヤーの自由になる時間やお金を他ゲームと奪い合う以上、様々な戦い方があるわけですね。
メインゲーが同じだと、サブゲーも同じものになったり
特定のメインゲーとサブゲーの組み合わせが広まり、全体でひとつのゲームの遊び方になる場合もあります。 例えばある時期に 覇権 を取ったようなビッグタイトルのゲームをメインにした人が、同じ時期に人気があったサブゲー向きのお手軽ゲームを一緒にプレイするケースが多い場合、その組み合わせがメインゲーのプレイヤーの間の 「よくあるパターン」 となり、ちょっとした ネタ として流行することがあります。
この場合、ユーザーが多い大人気ゲームが長時間のメンテナンスを行うと、なぜか ツイッター でいつもそのゲームの代わりに話題が 浮上 してくるお手軽なゲームタイトルなどもあります。 ただしサブゲーとして気軽に遊んでいるゲームでも、そのゲームをメインでプレイしている ガチ勢 はいますから、「片手間にやってる」「単なる時間つぶし」 のような ニュアンス にも受け取られかねないサブゲー呼びの是非は、ケースバイケースかも知れません。
ちなみに 筆者 は 「艦隊これくしょん」(艦これ) を2013年からメインゲーとしてやっていますが、同じころにブームになった 「cookie clicker」(クッキークリッカー) もプレイしていました。 艦これが覇権ゲーとして人気が高まるにつれ、このクッキークリッカーも大きな注目を集め、当時最強のサブゲーなどと呼ばれツイッターでは度々トレンド入りなどもしていましたね。 また艦これと同じプラットフォームで2014年から運営が始まった 「御城プロジェクト」(その後 御城プロジェクト:RE にリニューアル) も、サブゲーとして度々話題になっています。 こちらも当然やっています w