ボケ暴走を止めるブレーキ役がいないとひたすらカオスに 「ツッコミ不在」
「ツッコミ不在」 とは、ボケ に対して合いの手のように反論や指摘を入れる ツッコミ や、その役割を担う人物・キャラクター が存在しない状態のことです。 形としてはツッコミがいない (傍観者しかいない) という状態と、ボケしかしない (ボケのみ、ボケだらけ) という状態のおおきく2つがあります。
一般にボケとツッコミは漫才や関西系のお笑い・漫才の世界での 演者 らの役割分担の一つです。 ボケ担当がボケると 相方 のツッコミ担当が 「なんでやねん」「そんなわけあるかーい」「〇〇ちゃうわ」 みたいな反応を返したり、手で軽く 叩く などのリアクションを行います。 これはツッコミによってボケを際立たせ、あるいは広げつつ、ここが笑うポイントですよと聴衆を誘導する意味や効果があります。
ツッコミ不在の場合は、ボケはひたすらボケ続け、ボケにボケを重ね、話があらぬ方向へぶっ飛んだりします。 ツッコミ役は黙って傍観していることもあれば、ボケ役と一緒になってボケはじめ、ボケにボケを返すような混沌に至ることもあります。 漫才などではボケがエスカレートして行くところまで行ったところでやっとツッコミを入れて ネタ を 回収 したり、ボケ側がボケ続けることに疲れて話を投げだすといった形で笑いを取ったりします。
ボケたのにツッコミが入らないのは結構辛い…
一方、何度かのお笑いブームや漫才ブームを経て、漫才の構造やボケ・ツッコミという役割分担が一般の間でも広がっているため、これを漫才以外の 日常 のあれこれに当てはめたり、マンガ や アニメ、ゲーム といったその他の コンテンツ の話の進め方などになぞらえて使うケースもあります。
現実世界でもボケをかます人がいますが、その人が偉くて周囲の誰もツッコミができなかったり、あるいは嫌われていてツッコミというアシストやサポートをしてくれない場合、ボケをかました人はギャグが滑って赤っ恥をかいたり、天然ボケ (誤り) の場合は間違った言動がその場の笑い話にならずに単なる恥になったり、当人が天然ボケに天然ボケを重ねて 自爆 する結果にもなりかねません。 こうした状況もツッコミ不在と呼ぶこともあります。 他人がわざわざ突っ込んでくれるのは、そこに親愛の情や場を収めて上げようという思いやりがあってこそです。
またマンガなどの創作物におけるツッコミ不在も同様に、ボケ役のギャグがだだ滑ったり、読者 らはそのボケの何が面白いのか理解しないままボケが続いて収拾不能の カオス な展開に至ったり、モラル・倫理にもとるような暴走に至ることもあります。 とはいえこれはこれで、ボケの 質 や勢いが良ければ、そのカオスさを楽しませるような演出として行われることもあります。 ボケとツッコミは得てして定型的・テンプレート 的な お約束 の流れとなって飽きが生じやすいものでもあるわけです。 いったん肩透かしを食らわせて意外性で笑わせるというわけです。
なおツッコミ不在でどうしようもない場合には、ボケが自分でツッコミを入れることもあります。 これは セルフツッコミ (自己ツッコミ) と呼びます。 ツッコミが不在ではないが、ツッコミをしてくれず 放置 された場合は、ツッコミを期待する流れとなりますが、この場合は ツッコミ待ち になります。





