挨拶の語尾に名前や愛称を入れる 「挨拶コール」
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| みなさま こんする〜 （同人する子） |
「挨拶コール」（名前もじり挨拶） とは、挨拶言葉に特定の キャラクター やタレント、配信者 などの名前や愛称、ゆかりのある何らかの固有名詞の一部を織り込んだ、その対象の ファン やコミュニティ内で使われる独特な挨拶フレーズのことです。 語尾いじり （語尾設定） の一部ともされます。
例えばおはようの挨拶で対象となるキャラ名が 「する子」 の場合、「おはよう」 と名前の一部を合わせて 「おはする」、「こんにちは」 や 「こんばんわ」 なら 「こんする」 といった感じになります。 語尾を伸ばして 「こんする〜」 みたいな使い方が多いでしょう。
ファン同士の会話やコミュニケーションで使われることもありますが、とりわけ 動画サイト などで行われる生配信 （ライブ） で、配信者 （生主） や Vtuber などに対する視聴者 （リスナー） の挨拶として使われることが多いでしょう。
通常はファンが使い始めて定着し、やがてタレント本人も 認知 して好意的に触れたり実際に使うようになり、改めて 公式 の 設定 にもなる、みたいな流れが多いでしょうか。 時代を下るとタレントや公式の側からあらかじめ提示されることもあり、それが尊重されてそのまま定着することもありますが、途中でファンのアレンジなどが広まってそちらが定着することもあります。
ライブやコンサート、ラジオ番組のハガキ投稿などで使われる挨拶コール
こうした挨拶の仕方は、直接的にはアイドルや声優の自己紹介・挨拶＆コールレスポンス （コーレス） から来ていると思いますが、具体的にいつごろから始まって誰がその先鞭をつけたのかについては諸説ありまとまっていません。
一般にアイドルなどは、名前や特徴的なしゃべり方や口癖などを真似たり好きなものの名前をもじる形で挨拶やコールを作ってお互いに行う文化が昔からありますし、さらに前後してラジオ番組のパーソナリティに起用された際にリスナーのお便りやファンレターなどにこうした挨拶をつけることもあったりしますから （少なくとも1980年代にはあったと思います）、厳密な発祥や 元ネタ などは不明です。
こうした挨拶やコール、掛け声などは、現場 （会場） での掛け声にせよネットでの 投稿 にせよ、アイドルや声優、配信者とファンやリスナーとの絆や一体感を強めます。 熱心なファンは対象となるアイドルや声優をいかに自分が好きで親しく感じているかアピールしたいという願望もあるので、その文化がそのまま ネット の時代となり 素人 や個人によるネット配信などでもそのまま受け継がれている形なのでしょう。
アイドルや声優関係の文化はおおむね1980年代には様式としてほぼ完成し、そのアレンジや発展形がその後も引き続き行われていますが、ネットの時代となり、タレント （ご本尊） とファンとの距離が近づいたり、そもそも両者の距離が元々近い個人勢の配信者や ネットアイドル、Vtuber などが台頭する中、直接的な交流を図る際の身内言葉として、様々なものが使われるようになっています。
「こん＊＊は」 の場合は…
ネット特有の挨拶・ネットスラング に 「こん＊＊は」 があります。 これは パソコン通信 の頃に登場した言い回しで、掲示板 の 書き込み や メール などの冒頭の挨拶として記すものです。 当時は現在のような安価なネットの常時接続環境がなく、利用者はそれぞれ自分に都合の良い時間にアクセスしていたので、読む人が 「こんにちは」「こんばんは」 どちらでも読み替えられるように 「にち」 や 「ばん」 を 伏せ字 の 「＊」 にしたのですね。 もっとも言葉として確立すると、リアルタイム でやり取りをする チャット などでも使われるようになっています。
似たような意図の言い回しに、さらに 「おはよう」 も付け加えた 「おはこんばんちは」 もあります。 こちらは マンガ も アニメ も大ヒットした 「Dr.スランプ」（1980年） の作中表現やアニメ版エンディング曲 「アレアレアラレちゃん」 でのアラレちゃんの挨拶風の歌詞が元ネタとなっています。 実際の歌詞は 「ペンギン村から おはこんばんちは 右向いて左向いて バイちゃバイちゃ」 です。
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