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昭和の森・メッセ昭島

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東京、多摩地区で唯一最大のコンベンションセンターだった 「メッセ昭島」

昭和の森・メッセ昭島 公式サイト
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現在はカインズホーム昭島店に…
現在はカインズホーム昭島店に…

 「メッセ昭島」 とは、東京都昭島市つつじケ丘に、かつて存在していた都市型大型会議室・展示場施設、コンベンションセンター のことです。

 無柱で広さ7,182m²という巨大な 展示 のための施設を持ち、駅からは徒歩10分ほどの距離、収容台数762台という大型パーキングをも併設した多摩地域唯一、都内屈指の本格的展示場でした。

 「職・住・遊」 を テーマ に整備されてきた昭島市の 「昭和の森」 の中核的な 公共施設 のひとつとして、1996年10月にオープン。 多様化時代に向けた近代的な展示会場として昭島市によって整備され、正式名称は 「昭和の森・メッセ昭島」 でした。

 駅徒歩圏内にホテルやレストラン、スポーツ施設、ショッピングセンターや各種百貨店などを持ち、東京西部地域では唯一の大型展示会場として期待される施設でした。

 しかしバブル崩壊後の経済的停滞による産業ショー、イベント の激減、利用料金の高さなどもあり稼働率が低下。 市民のための文化・スポーツ関連の催しや、同人誌即売会、フリーマーケット、アンティーク家具のイベントなどで多摩地域住民に親しまれましたが、2004年2月に閉鎖、わずか8年間足らずの運用でした。 その後は長期賃貸物件として、ホームセンター (カインズホーム) がテナントとして入っています。

多摩地区最大のイベント会場でしたが…

 この施設は都心からのアクセスも比較的良好なJR青梅線 (中央線も一部乗り入れ) の昭島駅北側に位置し、隣接する立川市の 「昭和記念公園」 とともに、多摩地域だけでなく、広く都民の憩いの場として機能することが期待されました。

 しかし都心部に名だたる大規模コンベンションセンターが存在し、独特のポジションを獲得するのは時期的にもきつかったのかも知れません。 筆者 の自宅から程近く、同人 の世界でおなじみのメジャーイベントとしては、株式会社エスイーが 主催 する 「コミックワールド」(コミワ/ アイテール昭島) がよく開かれていました。

 正直地元民としては、「この場所にこのサイズの箱はきついだろ…」 なんて思っていましたが、人口のわりに多摩地域に大きなイベントの開催される場所がほとんどなかったので (まぁ 晴海東産貿有明 に行けってことなんでしょうが…)、せめて会場の一部くらいはイベント会場として存続して欲しかったですね。 残念です。

「メッセ昭島」 の設備

 施設は横長1階建て、白とシルバーを基調とした清潔な建物で、会場のメインとなるのが無柱7,182m²という大展示場です。 イベントの規模によって1/3、2/3での分割利用も可能で、3,000m²の野外展示スペースも持っていました。 また建物を取り囲むように広がる広大な駐車場 (大型33台 普通729台収容) があり、その一部を野外展示スペースとして利用することも可能となっていました。

 このほかに レンタル会議室 が3つあり、第一会議室 (広さ210m²)、第二会議室 (98m²)、第三会議室 (108m²) という構成で、ほかに休息コーナーやレストコーナーなども併設していました。 この会場と駅の間には駅前商店街と巨大なショッピングモールが広がっていて、飲食店が豊富。 公園スペースなどもあり、立地と利用 環境 的には他の都心部のイベント会場と比べてもはるかに良好な レベル を持っていました。

 所在地・住所は東京都昭島市つつじが丘2-8-55です。

 ちなみにこの場所は、1988年1月30日に公開された映画 「帝都物語」(原作/ 荒俣宏/ 監督/ 実相寺昭雄/ 東宝) のオープンロケセットが作られた場所としても知られています。 総工費3億円を投じ、銀座通りを150メートルにわたって再現。 のべ3,000人のエキストラや街中を走る市電まで忠実に作られ、当時は大きな話題となりました。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2000年4月25日)
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