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再放送で人気に火が付くことも… 「再放送」

 「再放送」 とは、テレビやラジオで一度 放送 された番組を、再び放送することです。 とくにテレビ (地上波放送) では良く行われ、多くの放送局で 「再放送タイム」 と呼べるような放送時間帯を持っています。 主な目的は放送事業における コンテンツ 資産の有効活用ですが、時代を下るにつれて様々な目的を持った スタイル の再放送が行われるようになっています (後述します)。 対概念となるのは 本放送 です。 あるコンテンツを正式かつ最初に行う放送を指します。

 再放送されがちなのは、アニメ や特撮、ドラマといったパッケージ化されたコンテンツで、報道番組とかバラエティ、生放送 された番組などは原則対象外です。 とはいえテレビが多チャンネル時代となり、一部のバラエティ番組などが異なるプラットフォームで再放送される例も増えてきています。 再放送の場合、新聞や雑誌のラテ欄 (ラジオテレビ欄) の番組表に 「再」 といった識別のためのマークが付くのが一般的です。

 一方、映画などは何度放送されても一般に再放送の扱いは受けません。 ただし初めて放送される場合は 「地上波初登場」 といったくくりで区別されますし、何らかの事情で放送中に中断した場合に時間をずらしてまた放送することは再放送扱いになることもあります。 これは映画の再放送ではなく、映画番組の再放送という区分けになるからです。

時代劇、アニメ、アメリカドラマ、夏休みのアニメ特集…夢いっぱいの再放送

 「再放送タイム」 としてよく行われるのは、地上波なら平日の午前中と夕方、そして深夜で、それぞれの時間帯ごとに再放送されやすいコンテンツがありました。 午前中 (もしくは9時半から11時半くらいまで) なら時代劇、夕方は時代劇に加え一般のドラマやアニメ、深夜は一般ドラマ、とくにアメリカのドラマなどがよく選ばれていました。 放送局や時期によっては早朝に若者向け番組の再放送が行われることもあります。 衛星放送の場合は地上波と同一内容のものを時間差で放映したり、一部の有料チャンネルでは1日に数回同じ番組を流すこともあります。

 本放送を視聴することは リアタイ (リアルタイム)、あるいはリアタイ勢、再放送は人気作などは何度も放送されることから時期が特定できず、単に再放送組みたいに呼びます。 本放送時に強力な裏番組が存在したとか、放送時間帯がマッチしなかったなどで注目を集めなかった番組が、夕方や深夜の再放送で初めて人気が出てヒットするといったことも良くあり、リアタイ勢か再放送勢かで ファン の年代が別れたりもします。 再放送でブレイクという話題でよく上げられるものに、「宇宙戦艦ヤマト」(1974年本放送) や 「機動戦士ガンダム」(1979年)、「新世紀エヴァンゲリオン」(1995年) などがあります。

 おたく腐女子 に近いコンテンツとしては、やはりアニメや特撮、ドラマなどが欠かせません。 とくに ビデオネット がまだない時代、学校 から帰った頃に放送される夕方の再放送タイムは過去の 作品、好きな作品を楽しむための重要な時間でした。 また夏休みなどの長期休暇中に設けられる 「夏休み子供劇場」 みたいな再放送の は、気になっていたけれど見逃してしまった作品、知らなかった往年の名作に触れあう重要な出会いの場でもありました。

 再放送は地上波テレビでは切っても切れない存在でしたが、近年では多くのコンテンツの再放送がネットに取って代わられ、また放送番組にワイドショーのような生放送が増えてきたこともあり、存在感は大きく喪失しています。 深夜帯の再放送も、1980年代になると若者向けの尖った実験的なバラエティや、その後は深夜アニメなどの放送枠としても活用され、純粋な再放送はめっきり減ったイメージです。 ただしこのあたりは放送局によっても異なり、とりわけ在京・在阪のキー局と地域ごとの ローカル な局とでもまた変わってきます。 コンテンツの調達費用が安いのか、やたらと古くて ニッチ なアニメばかり延々と、しかも狂ったように繰り返し再放送し続けているようなローカル局もあります。

おたくや腐女子なら、夕方のアニメは重要な滋養の元

 一般にアニメやドラマは、本放送時には一週間に1話といったペースで放送されます。 一方で再放送の場合は平日なら月曜から金曜まで毎日1話のペースで放送され (長期休暇中などは2話ずつ流すみたいなことも)、本放送時よりもテンポよく楽しむことができる点が 視聴者 にとってメリットです。 ただししょせんは再放送なのか、最終回までやらずに途中で終わってしまうこともあります。

 再放送されるのは、その放送局で過去に本放送を行ったコンテンツが中心ですが、昭和 の時代は放送時間に対してアニメやドラマのストックが少なく、とくにカラーテレビが普及した後は モノクロ で制作された番組の再放送が避けられるようになり、カラーで創られたアメリカ製のアニメやドラマが盛んに流されていました。 あまり視聴率が稼げない昼間や深夜に穴埋めのように放送される古かったりB級だったりする映画と並び、何度も同じものを見ていたという 「おなじみのコンテンツ」 をひと昔前のテレビっ子は持っていたものです。

 こうしたある程度定まった枠に入らない再放送もあります。 例えば大きな 事故 や災害が発生して緊急特番に差し替えられて本放送の途中で中断した番組の振り替えの形の再放送とか、過去の番組の続編やリメイク、映画が制作されることになって、改めて旧作を振り返るような番組宣伝 (番宣) を兼ねた プロモーション としての再放送です。 とくに後者のそれは、続き物のアニメやドラマの全話を一挙にまとめて再放送することもあり、一気見 とも呼ばれています。

 ネットが普及した後は、これらコンテンツの再放送の役割は、すっかり Youtube やニコニコ動画といった 動画サイト、あるいは有料の衛星放送などの 配信 に移行することとなっています。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2005年2月6日)
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