意外な出来事が伏線になっていて回収されると気持ちいい 「伏線回収」
「伏線回収」 とは、マンガ や アニメ といったひとつの 物語 の中で、後の展開や出来事のためにあらかじめほのめかしておく 伏線 が、その役割を果たすことです。 伏線消化とか オチ がつくと呼ぶこともあります。
伏線は、伏すとあるように 作品 の中であからさまに示されることはありません。 ただ何となく引っかかるような、頭の片隅に残るようなさりげない見せ方が多いでしょう。 そしてそれが後に大きな意味を持つことがはっきりする。 物語を見る中でそれがパズルが解けるように ハマる と、大きな説得力や感動、それが分かった瞬間の爽快感を味わうことができます。 また物語を見慣れている人なら、「これは何らかの伏線になってそうだ」 と予想しますから、それが当たった時に知的な興奮を得ることもできるでしょう。 逆に期待を裏切るような回収をして、インパクトを与えることもできます。
適切な伏線は物語をより味わい深くするもの
伏線はあまり複雑に張り巡らせすぎると見ていて辛いですし、張ってから回収するまでの間が長すぎても忘れてしまいます (忘れた人用に、わざわざ回想シーンなどを入れることもありますが、本来はちょっと不粋な行為だと思います)。 またガチガチに張られた伏線は、やたらと凝った 設定 だらけの作品のように人工的で作為的な印象も受けてしまいます。
とはいえ、人は誰でも人生の中で出会った何気ないあれこれがその後の人生に大きな影響を与えるものですし、物語はそれを構築して提示するものでもあるので、想像力を働かせて創られた納得のいく気持ちの良い伏線は、単なる時系列に沿った事件と取り巻く人々の感情の羅列に過ぎない物語を何倍にも魅力的なものにしてくれる魔法のテクニックです。 作話や作劇を志すなら、上手く利用する術を身に着けたいものです。
もっとも、作者自身が自分で張った伏線を忘れてしまったり、大量に張った伏線でその後の物語創りで身動きが取れなくなることもあります。 緻密に伏線を張り巡らされた作品が評価される一方、その瞬間の ノリ や勢いで突っ走った矛盾だらけ、アドリブだらけの リアルタイム なライブ感、疾走感のある作品にも荒削りの魅力や作品として力があります。 実際のところあれこれ先を考えて伏線を張るのは楽しい作業だったりもしますが、受け手の感じ方を第一にすると、受け入れられやすく楽しめる作品になるかも知れません。
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