え? 何回やっても出ない? 俺は一発だったけどな! 「ワンドロ」
「ワンドロ」 とは、ゲーム の用語としては、もっぱらワンドロップ (one drop) の略として用いられることが多い言葉です。 戦闘によって倒した敵 (モンスター など) が 装備品 や アイテム、あるいは キャラ などをランダムで落とす (ドロップ) ゲームにおいて、プレイヤー が望むものが一発でドロップしたといった意味で使われます。
ゲームの 難易度 や欲しいドロップ品の レアリティ にもよりますが、誰でも手に入れたいと思うようなものが落ちる確率はおおむね低く、倒すべき敵も ボス など強敵で、落ちるまで何度も何度も苦しく長い ボス戦 を繰り返す (堀り・周回 する) 必要があります。 運が悪いと同じことを何十回、何百回と繰り返すはめになりますが、それが奇跡的に1発で出たとなれば、テンションも爆上がりです。
またドロップではないけれど、ガチャ の場合のワン引き (1発で引けた) でも使われることがあります。 類似の言葉には1発ツモ (麻雀でリーチをかけたあとに上がり牌を一巡目で ツモ (自引き) すること) があります。
何度やってもまったく出ない場合の対義語としては 沼 や 難民、そのための試行は 脳死周回 あたりでしょうか。
イラスト描きで用いる 「ワンドロ」 も
同じ 「ワンドロ」 といった言葉にはこの他、「ワンアワードローイング」(one hour drawing) の略やワンドロ絵といった意味で使われるものもあります。 ワンアワー (一時間) でドローイングした (描いた) イラスト という意味で、短時間にさらっと描いた 絵、早描き絵を指します。 SNS などに 投稿 されるイラストの カテゴリ として使われ、ハッシュタグ などを使って紹介されることが多いでしょう。
一方で、絵描きをするゲームプレイヤーによっては、欲しいものがなかなか落ちない場合に、自虐 や一種のおまじないとして 祈念絵・祈願絵 が描かれることがあります。 「描けば出る」 という ネタ としての祈念・祈願のための絵ですね。 そしてその結果、「描いたら一発で出ました!」 になればそのイラストはご利益のあるワンドロ絵となりますし、それにあやかろうと 「お守り」「お札」 として他プレイヤーがありがたがるようなネタもあります。 この場合はワンドロ絵の意味の混濁が生じる事もたまにあったりします。