短くて面白いのは最高かも 「短尺」
「短尺」(たんじゃく) とは、旧尺貫法による長さの基本単位である 尺 が短いこと、ものの寸法が短いことです。 現在はメートル法となっていますが、和服や武道、伝統芸能といった歴史の長い世界では言葉として残り、建築関係でも慣習的に建材や道具類、間取りの寸法を指す単位として寸 (すん) や間 (けん) などとともに他の単位と合わせて用いられています。
おたく に近いところでは、映画や アニメ などのテレビ番組といった映像・動画 の時間的な短さ、再生・放映時間の短さを指すことが多いでしょう。 これは映画などの物理フィルムの長さから来ています。 その他、撮影用のフィルムで一般に広く使われている通常規格のものより短いコンパクトなものや、映写用フィルムでとくに短い (短時間) のもの、撮影用の各種機材や道具類の寸法を指す使われ方もされます。
対義語は 長尺 の他、長編やロングとなります。 また短いだけでなく小さい場合は短小と呼びますが、この表現はもっぱら男性の性器 (おちんちん) の小ささを罵倒する ニュアンス で用いられがちで、不用意に使うと誤解の元です。 さらに罵倒する場合、包茎 (亀頭に皮が被っている) や早漏 (すぐイっちゃう) を接尾して、短小包茎早漏みたいに呼ぶこともあります。
短編の他、ネット動画はショートと呼ぶ方が多い
映像や動画における短尺は短編や短時間、ショートとほぼ同義で、厳密な定義はないものの、映画なら数分から数十分程度のもの、ニコニコ動画や Youtube といった 動画サイト に 投稿 された動画なら、数十秒とか1分以下のものを指す使われ方が多いかも知れません。
とはいえ対義語の長尺に比べると、使われる頻度はかなり少ないでしょう。 これは ネット において短い動画はショート、あるいは一発ネタみたいに表現することが多いこと、また仮にその動画がつまらなくても短尺ならたいして腹も立たず、コメント欄 も賑わらず、長尺のように揶揄や批判の文脈で使われることも少ないからでしょう。
ネットを中心に無料や安価な娯楽が数多く 供給 され溢れかえる時代となると、短い時間でいかにたくさんの動画や コンテンツ を楽しむかが重要となります。 とくに若い人の場合、流行りの動画や ネタ を押さえておかないと友人との会話にも苦労します。 短尺ものはこうした時代にマッチし、タイパ (タイムパフォーマンス) の ニーズ にも合ったものと云えます。
とくに 2016年に中国で Douyin (抖音) としてサービスを開始した TikTok (ティックトック) は、2017年5月に海外でも提供がはじまり大人気となり (日本は10月から)、その後は YouTube も同様のサービスを始めるなど、短い動画が世界的に大流行する発端となっています。
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