運だけは持っているやつ、でもそういうやつこそ本当に強い 「運だけマン」
「運だけマン」 とは、直接的には運だけは良い人のことを指す言葉です。
運の要素のある勝負事で勝てた時に、自称としては謙遜の意、他称としては冷やかしや揶揄の意味でよく使われる言葉です。 他称の場合は負けた側の負け惜しみやギャラリーによる悪意のこもった野次、煽り や 叩き の場合もありますが、おおむねいくらかの軽い ノリ や冗談、ネタ としての ニュアンス が入るでしょう。 類似表現に 「運勝ち・ 運勝ちマン」 があり、対義語は 「運なしマン」 ですが、あまり負けた側の 不運 を煽る使い方はしないかも知れません。 あるいは運が カス だ クソ だの意味の 「運カスマン・運クソマン」 などもあります。
ゲーム における勝ち負けなどではよく使われ、アナログな麻雀から 要電源 のコンピュータゲームまで、勝利 して有頂天になっている人に対して用いられます。 勝負とは無関係に、入手が難しい キャラ や レアアイテム が ガチャ やドロップ前提の 堀り 周回 などで一発で ツモった (出た)、手に入ったといった時に、ちょっとした憎まれ口的な 「おめでとう」「羨ましい」 の言い換えとして使うこともあります。
ラッキーボーイ (ガール) は冷やかしたりからかいたくなる?
なお プレイヤー の実力以外の理由で勝ったと腐す表現には、この他にも 「キャラ勝ち」(対戦・格闘系のゲームで使ったキャラの性能や強さで勝ちを拾っただけとの意) や 「不正」(チート のこと) などもあります。 これらは文脈や言葉を交わす相手との関係によっては冗談の範疇ですが、そうでなければ単なる悪口でもあるので、使う場合は注意が必要でしょう。
なお特定の事柄に 「マン」 を接尾して決めつけるような云い方は、若者の間や ネット の世界では、とてもポピュラーです。 似たような使われ方には 「○○クン」 とか 「○○さん」「○○野郎」 などもありますが、単に 「運がよかっただけ」「運」 と呼ぶより 「運だけマン」 の方が、シンプルなおかしみや捻った言葉の使い方としての面白み、明らかに冗談や軽口だとの記号的な役割や実用性があるからでしょう。