ネトゲの世界で異性との出会いが優先… 「直結」
「直結」 とは、「下半身直結」 といった意味の ネットスラング の一種です。
使われる場所は主に 「ネットワークゲーム」（MO・MMOなどのオンラインゲーム、ネトゲ） の世界で、ゲーム を楽しむというより、もっぱら異性との交流や出会いを求めているような プレイヤー、恋人探しや性的な交渉相手 （セフレ） を探しているような人を侮蔑的に指す言葉となります。 厨房 を接尾して、「直結厨」、あるいはそのまんまですが 「出会い厨」 や、場合によっては 「囲い」 などと呼ぶ場合もあります。
ネトゲではゲームもさることながら、他のプレイヤーとの交流、コミュニケーションは大きく大切な要素です。 また友達や仲間を探すのと恋人を探すのとで、どちらが上でどちらが下もないでしょう。 しかし 「顔が見えない」 のをいい事に、調子の良い話ばかり行い、必要以上の異性との出会いを求め、ネトモ にゲーム以外の交流 （例えば 「スカイプ」 を利用した１対１の会話 （音声） のやり取りや、電話番号、携帯メアドの交換や、さらには OFF会 での交流） を執拗に求める人たちを 「ウザイ」 と感じるプレイヤーは多いものです。
「直結」 は、そうした人たちを指す際に使う蔑称のような感じです。
ゲームそっちのけで、プライベートな話ばかりしたがる人
「直結」 の代表的なパターンとしては、ゲームとはなんら関係のない個人的、プライベートな話をやたらしたがる、すぐに相手の性別や年齢、住んでいるところを聞いてくるなどですが、知り合ったばかりの時は優しくて 「フレンドリーな人」 との区別が大変つけにくく、またゲーム内の アイテム や 装備品 （通常なかなか手に入らない レアアイテム や 課金アイテム） を気前よくくれたりなど、「太っ腹で面倒見の良い善人」 っぽいのが特徴です。
その後に相手が異性で自分の好みとなると、過度の 慣れ合い を求めてきたり、ゲーム内やゲーム外の猛烈なアタックが始まりますが、それがうまくいかないとストーカー行為に走ったり、断られた相手の誹謗中傷を始めたりとロクなことがないので、ゲームタイトルによって温度差はありますが、こういう人を警戒する空気は結構強いケースもあります。
とくに相手が同性であるのに勝手に異性と勘違いしてアイテムを貢ぐなどして告白し、実は同性だったとわかった後に直結厨が嫌がらせをしたり暴言を吐くなどの事件は良くあり、ゲームタイトルそれぞれに、ちょっとした 「有名人」 などもいたりします。 もっとも 晒され ている有名人の全てがそのような 痛い人 という訳ではなく、晒している方こそ私怨を発端とした 香ばしい人、いわゆる 厨房 だったりして、内情は結構複雑です。
なお 「直結」 と呼ばれる人は男女ともにいて、どちらの場合をも指す言葉となりますが、女性の場合にはより明確に ビッチ とか サセ子、場合によっては 公衆便所 などと呼ぶ場合もあります。
まるで出会い系サイトを利用している人のよう…
こうした 概念 や状況は、情報のやり取りをする パソコン通信 やテキストベースの 掲示板 が中心の時代からありますが、ネット が一般化し、また 「出会い系サイト」 などが広く 認知 する状況となると、様々な人たちがそれぞれの思惑を持って参加するようになり、トラブル が起こったり、人間関係のストレスによりゲームを続けられなくなる人が出るなど、問題も多く起こっています。
また無料をうたったパソコン用、あるいは携帯電話端末による ソーシャル系サービス のゲームサイトが人気になると、未成年の利用者らが増加。 そうした未成年者との出会いを求め、結果的に児童買春 （売春） の情報のやり取りの温床ともなるケースも増加し、行政によるネットの法的規制の根拠ともなりはじめています。
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