同人用語の基礎知識

インフルエンサー

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影響力があるのか、あるふりをしているのか… 「インフルエンサー」

 「インフルエンサー」(influencer) とは、ネット の世界で強い影響力を持つ人を指す言葉です。 多くの 読者 を集める ブログ運営者 (ブロガー) だったり、Twitter や Facebook、Instagram、TikTok といった情報 拡散力 の強い SNS において多数の フォロワー を獲得した アカウント を持ち、ネットを通じて広く世間に対して発信力を持っています。

 元々は単に 「ネットで影響力を持つ人」 といった言葉でしたが、2016年前後からは 「SNS で数万〜数十万のフォロワーを持っていて積極的な情報発信をしている人」 といった意味に 限定 された使い方が多いかも知れません。

 なお似たような言葉に、メディアの利用者名称に 「アルファ」(α/ Alpha) を接頭した 「アルファ〇〇」 という言い回しもあります。 例えば影響力の強いブログを運営している人なら 「アルファブロガー」、ツイッターユーザーなら 「アルファツイッタラー」 といった具合です。 αがギリシャ文字の先頭であることから、誰よりも先を進む人、第一人者や代表的な人、他の人たちを導く著名な人といった意味になります。

ネットで有名になった人か、元々知名度のある人がネットに来たのか

 インフルエンサーには2つのタイプがあります。 1つ目はネットの活動によって強い影響力を獲得した人、2つ目はネット以外の場で獲得した知名度や影響力を持ったままネットにやって来た人です。 3つ目にその両面を持つ人とに分類できるかも知れませんが、時代を経るにつれネットと伝統的な大手メディア、ネットとリアルとの区別があいまいになってきているので、細かい分類は意味がないかも知れません。 前者の代表は 一般人 の有名ブロガーや SNS ユーザーなどであり、後者の代表は芸能人やアーティスト、政治家などの著名人となるでしょう。

 こうした人たちの情報発信は、例えば Twitter での ツイート に数万から数十万もの リツイートファボ といった反応、その数倍から数十倍の閲覧が生じるような状態が生じますし、それらは当該 SNS ユーザー間の を超え、他のネットサービス、テレビや新聞、雑誌などにも情報として伝播するようになります。 通常ならまず バズ ったりしない単なる挨拶や友人への クソリプ ですら数万の反応が起こり、一挙手一投足が注目されることになります。

 なおこうした人たちの影響力・情報発信力を企業が宣伝に活用することは、インフルエンサー・マーケティングと呼びます。

キラキラインフルエンサーも楽ではない?

 インフルエンサーの中でも派手で煌びやかな私生活アピールに熱心な人は、とくに 「キラキラ インフルエンサー」 と呼びます。 芸能人やモデル、ベンチャー企業の若手経営者など、一般にセレブと呼ばれるような肩書を持つ人が多く、高そうなお店での豪勢な食事の様子、高級リゾート地への旅行、高級車や ブランド品 などに囲まれた生活を、映える 写真つきで頻繁に 投稿 したり、それとなく 匂わせ たりします。 なかでも同じようなセレブとの豊富な人脈と交流は、自分の社会的な ステータス を示す意味でも大きなアピールポイントです。

 このあたりは著名人としての自分に対するブランディングや 信者 に向けたアピールの意味もあれば、自己顕示欲 の発露でもあるのでしょうが、よほど名が売れてビジネスが上手く回っていないと長期にわたって同じ レベル を維持することは難しく、途中で 「盛っている」 のが薄々感じられたりして、ちょっと切なくなる部分もあります。 とくに若者で イキって いる場合など、アンチ による周辺情報の発掘などで、虚構であるのが発覚してしまう場合もあります。

影響力を保つため、専門外の領域に茶々を入れて炎上したり

 影響力があるからには、ネット上の様々な騒動、とりわけ 炎上 などの情報散布地となったり、当事者となるケースも多いものです。 むしろ時代を経るにつれ、「手っ取り早くフォロワーを集めてインフルエンサーになるため」 に、炎上を自分で仕掛けているような人 (炎上マーケティング) もいます。

 フォロワー自体は質さえ選ばなければ安価でいくらでも購入することができますし、膨大なフォロワーを持っていてもそれが本当に影響力がある人なのか、さらには 「発信している情報が正しいかどうか」 とはまるで無関係の話です。 有名人だからと云って影響力がありそうに見える上辺だけの数字だけにとらわれず、どのような場から世に出た人なのか、その実績は何なのか、語っている内容に根拠があるのかなどをしっかり見定めるのが、インフルエンサーが時として流す嘘やデマ、あるいは ステマ といったインチキ広告に騙されにくくする知恵なのでしょう。

 例えば何らかの専門領域を持っていて、その領域で有益な情報を発信し続けた人は、本人によほど問題がなければ大勢のフォロワーから情報発信が喜ばれ、支持されるのは当然でしょう。 しかしいつしか注目を集めたりフォロワーを増やす、維持することに気を取られるあまり、ネットで話題になっている様々な時事ネタや炎上ネタに専門家顔していっちょ噛みを始めると、インフルエンサーとしても厳しいかなという感じがします。 とくに炎上ネタに食いつく 炎上コバンザメ はかなり見苦しく感じます。

 とりあえず 筆者 も一刻も早くキラキラインフルエンサーになれるよう頑張ります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2012年11月10日)
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