フロッピーディスクが突然ガチャガチャいうです! ><
「ブラクラ」(ブラウザクラッシャー/ Browser Crasher) とは、パソコンに過剰で無意味な負荷や OS の強制終了、異常動作などを引き起こすよう 特殊な HTML や JavaScript が仕込まれた悪意のあるウェブページや、そういった動作を引き起こすための ネット の上のデジタルデータなどのことです。
通常はブラウザ (Internet Explorer や Fire Fox などの、ウェブページを見るためのソフトウェア) などを通じて、こちらのパソコンに様々な悪さをします。 多くの場合、うっかり よくわからない リンク を踏むなどして、「ブラクラ」 の被害に遭うことになります。
いわゆる コンピュータウィルス やワームなどと区別がつかない人も多いようですが、自己複製したり メール や外部接続して感染したりがなく、また受ける被害も一般的にはウィルスなどに比べて軽微であるのが特徴です。 とはいえ攻撃を受けるとそれなりに深刻な被害を受けるケースもあり、注意するに越したことはありません。 なお誤記表現で 「ブラクラクラッシャー」 とされる場合もあります。
ブラクラにより、パソコンがフリーズしたり、HDD が真っ白になったり…
代表的な 「ブラクラ」 と云えば、例えば複数のブラウザ (ウィンドウ、別窓) を次から次へと大量・無限に開いてパソコンのメモリを消費し尽してフリーズさせたり、Aドライブ (フロッピーディスクドライブ) に稼動命令を出して無意味な動作を繰り返させたり、OS を強制終了、再起動させたり、無意味なアラートを無限に出し続けたりします。 それで直接パソコンが壊れることはあまりありませんが、作業途中のデータが保存できなくなったり、失われてしまったりします。
また中には、ある種のウィルスとしてブラウザのセキュリティーホールの脆弱性を突いて、ハードディスク (HDD) を初期化 (OS やデータを全て消してしまう) してしまうような凶悪なものもあり (URL の上では、ただの 画像 (Jpeg など) の拡張子 (.jpg) に見える)、十分な注意が必要となります。
対応策としてブラウザのセキュリティ レベル を上げるなどが効果的ですが、おかしな URL、短縮 URL のリンクは踏まない、おかしなサイトに行かない、といった基本的なネットの使い方自体が一番大切な予防策となりましょうか。 2ちゃんねる などの 掲示板 の面白そうなリンクはつい踏みたくなりますが、そのリンクが書き込まれた後の掲示板住人の反応やレスを見てからとか (問題のある URL の場合、先に踏んだ人が 「ブラクラ注意」 などと注意喚起してくれるケースがあります)、あるいはブラクラチェッカーのようなサイトで確認してから接続するなどした方が良いでしょう。
イタズラ系ブラクラは運が悪いと…
パソコンに実害はありませんが、イタズラ系の中にも悪質なものがあります。 例えばアクセス解析などと連動したある種の 「ブラクラ」 では、接続した人の IP アドレス や使用 OS、接続時間や接続元などを記録して表示するタイプのものもあります。 別に IP など外部に漏れたところでたいした害はありませんが、エロサイトっぽい誘導の URL で就業時間内に勤め先からアクセスして、会社や役所の IP が見られてしまったら…場合によっては大騒ぎになるケースもあります。
さらにその際に 「クリップボード」(コピー&ペーストなどの際に使う、一時的に文章や画像などを保存しているメモリ) の中身を読み取って、それを記録、表示するものもあります。 うっかりメアドや電話番号などをコピーしていたら、それが外部に筒抜けになってしまいます。 地味 ですが、タイミングによっては、かなり ダメージ の大きいブラクラと云えます。
精神的ブラクラは正直心臓に悪いです…
なおブラウザを通じて 「壊す」 という意味が転じて、精神を壊す、見た人を不快にさせ ダメージ を与える、ショックを与える 精神的ブラクラ (「マイクラ」/ マインドクラッシャー/ Mind Crasher) という言葉、ページやデータなどもあります。
こちらはグロ画像 (死体や気持ちの悪い害虫の画像、あるいは偽装 jpg などで、途中からホラー画像に切り替わるなど) やショッキングな動画 (途中からいきなり怖い女の人の動画になって大音量で悲鳴などが流れてショックを与えるなど) などが多くの手口で、人によってはトラウマになったりもします。
筆者 はだまされやすいので、多分パソコンしながら死ぬとしたら、精神的ブラクラ開いてショック死って可能性が高そうで