行動が怪しい…あいつはどう考えても腐… 「腐審者」
「腐審者」(ふしんしゃ) とは、腐女子 の 自虐表現、もしくは、ぱっと見では 一般人 を装い腐女子っぽくないように見せかけながら、漂う 腐臭 は隠し切れない、行動が腐的に怪しすぎる、もしかして腐女子なのでは? と強く疑われる人を指す言葉です。
腐女子とは、やおい (BL/ ボーイズラブ)や ショタ といった ジャンル の作品や作家、その ファン など、同人・おたく系 の女性を指す言葉で、「婦女子」 の 誤変換当て字 から生じた言葉です。 この 「腐審者」 も、同じように 「不審者」(はっきりせず、行動がおかしい人、怪しい人) の誤変換言葉の一つとなります。
ポピュラーな使い方としては、腐女子仲間でどこかに行くときに、「腐審者に注意」 といった言い回しで、お互いを不審者扱いにして ネタ にしたり、学校や職場で、腐的な交流はないものの、その気配や疑いのある人 (それっぽいストラップやキーホルダーを使っている、など) を 「腐審者としてマークする」「観察する」 といった使い方でネタにしたりします。
関連用語は星の数…とどまらぬ 「腐」
ところで 「ふ」 という文字を 「腐」 に当てはめて使う関連用語はたくさんあり、また腐女子にも、貴腐人 や 汚超腐人、腐ェニックス など様々なステージ、ランクがあるのですが、ほとんどの言葉が 同人イベント や 同人誌 の フリートーク 部分、あるいは ネット などで身内同士で使う、単なるネタ用語のような扱いになっています。
この 「腐審者」 も、何か厳密な定義や明確な 元ネタ などがあるというわけではなく、ちょっとしたシャレやジョークで使うネタのような扱いで、使う人によって ニュアンス も千差万別の印象です。
誤変換のない 「不審者」 の場合は…
ただし 「腐審者」 と書く場合、腐女子や腐女子的傾向を持つ人 (例えば男性なら 腐男子) のみを指しますが、誤変換しない 「不審者」 の場合は、腐的な作品ジャンルや人間以外のオタクやマニアをも含み、広く指す言葉となります。
こちらも同じように自虐の要素が強いのですが、特定のものに強く執着する人、それが一般的に同世代の人間が興味を示すものとは違う場合は、当然ながら行動や考え方も異なる可能性も強くなりますし、「普通と違う」=「不審者」 ってのは、あんまり遠くない話なのかも知れません (もちろん本人たちの自虐の範囲の自称でのみ笑え、かつ許される話で、外野・部外者から不審者呼ばわりされるいわれはありませんが)。
いやまあ、不審者の 筆者 がこう書いても、おまゆう でしょうが…。