そんなことでこの俺が萌えるとでも思ったか! 「萌えダメ」
「萌えダメ」 あるいは 「萌えダメキャラ」 とは、マンガ や アニメ において 作者 や制作者側が 読者 や 視聴者 らから支持され 愛され 人気がでるように魅力的に描いた キャラクター や ヒロイン が、結果的に読者や視聴者から嫌われたり疎まれてしまう状態を指す言葉です。 あざとすぎて逆に 萎え てしまう、おもねって作られた性格や ぶりっ子 に見えて避けたくなる、感情移入 もしづらいという訳です。 単に萎えキャラと呼ぶこともあります。
代表的なパターンとしては、愛してもらいたいがあまり非の打ちどころのない 「良い子ちゃん」 に描かれすぎて、結果的に面白みや意外性に欠けた平凡なキャラとなって魅力的に見えないというケースがあります。 この場合、同じ 作品 の中にヒロインを引き立てるために入れたはずの尖った性格を持つ 脇役 のキャラ、嫌われ役のヒロインの方がはるかに魅力的になってしまい、作品中でそのキャラと競合関係になって嫌われてしまうというケースがあります。 人はおおむね、過不足のないパーフェクトな存在より、何らかの欠落や 欠損 を持ち時に苦悩するキャラが気になるものです。
なかでも 物語 の終盤や結末で 主人公 がそうしたヒロインと結ばれると 予定調和 や ご都合主義 に見えますし、判官びいきや自分の 推し のキャラを押しのけて 負けヒロイン にしてしまう敵や悪役にも見え、嫌うというよりほとんど 憎しみ (ヘイト) のターゲットとなってしまう場合もあります。
あざとすぎたり、単に作者のお気に入りキャラなだけに見えたり
こうした作者・製作者側と受け取る側との意識や認識のすれ違いから生じる萌えダメの他、作品の外の理由によってキャラやヒロインが萌えダメ扱いされる場合もあります。 例えば作者が作中の特定のキャラやヒロインへの思い入れが強くなりすぎてやたらと特別扱いしたり ごり押し する状態となってうんざりしたり、アニメで声を担当した声優のプライベートに対する批判が演じたキャラに影響を与えることもあります。
そもそも 同人 や 二次創作 の世界では、主人公や主人公と結ばれるヒロインより、主人公のライバルや脇役キャラの人気の方が高かったり、二次創作や ファンアート が盛り上がるというのはよくあるケースというか、むしろそちらの方が多数派の状況でしょう。
とくに特定のキャラが別のキャラを押し上げるための踏み台扱いにされたりすると、判官びいきも手伝い同情心から応援したくもなるものです。 みんなに好いてもらいたいキャラを魅力的に描くのも難しいものですが、嫌われて欲しいキャラをちゃんと嫌われるように描くのも、それはそれで難しいものでしょう。
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