攻→受←攻 で 「サンド」
「サンド」 とは、キャラクター の3人組 (トリオ) のうち、1人の 受けキャラ が2人の 攻めキャラ に同時に好かれている、すなわち挟まれている、サンドされている状態を指す言葉です。 キャラABCの3人がいて、Bが受けなら、「A→B←C」 といった表記をすることもあります。
同人 の マンガ や SS でのキャラの組み合わせというと、攻めと受けの2人の組み合わせ、カップリング (CP) が多いのですが、3人とか4人、あるいはそれ以上の組み合わせとなる場合もあり、サンドはトリオと並び、3人組を表す言葉となります。
わかりやすい言葉にすると、いわゆる 「三角関係」 ともなりますが、必ずしも恋愛感情などを伴う必要がある訳でもないので、サンドにドロドロとした話が多いという訳ではありません。
ただし単なる 仲良し 3人組 (トリオ) とサンドが異なるのは、あくまで中心となる1人 (受けに相当) が決まっている、そのキャラを中心に物語などが転がってゆくという傾向が強いという点でしょうか。
カップリングと比べると少ない 「サンド」
カップリングなどに比べると、サンドやトリオを専門、あるいは積極的に扱う作品は少なく、その時点その時点で一部の力のある 同人サークル などの作品傾向から、サンドの 同人用語 としての定義や ニュアンス も微妙に変わってしまい、時期や世代によって意味するところが異なってしまう傾向もあります。
好みが最優先の 趣味 の世界ですから、あるキャラがカップリングで扱われるのが当たり前、王道 となっている時に、そのキャラをサンドに加えると、場合によっては 叩かれる といったこともあります。 一方サンドにぴったりのキャラが登場する作品などがあると、サンドに好意的な ジャンル となるケースもあり、同じサンドでも、大きな温度差が生じる場合もあります。
なおサンドの語源は、もちろんパンに具を挟む軽食のサンドイッチからとなりますが、このサンドイッチは、有名な18世紀イギリスのサンドイッチ伯爵 (サンドウィッチ伯爵ジョン・モンタギュー) の名前からですから、「サンド」(Sand) という言葉自体に 「挟む」 という意味は元々ありません。
ただし何かに挟まれていることを 「サンドイッチ状」 などと形容することがあり、日本にこの言葉が入ってきた後、これが略されて挟むことを 「サンドする」 との意味でも使うようになったのでした。