同人の世界では、あまり使われない 「ブース」
「ブース」(Booth) とは、イベント の 会場・店舗・教室やその他の施設のうち、全体の一部だけを仕切り (パーティーションや縄張り) で区切った範囲、区画のことです。 その位置に何らかの施設内施設が設営されていた場合、売店や露店、仮小屋などと呼ぶ場合もあります。
意匠と工夫をこらした見本市での企業ブース |
パーティーションで区切られた企業ブース |
物産展や展示会で特定企業が 配置 され、その区画を独占的に使っている場合は企業ブースとなります。
同人 の世界では、同人イベント における 同人サークル の 頒布 のための拠点、サークルスペース (SP) がそれに当たりますが、ここでいうように通常はスペースと呼ぶ場合が多く、あまりブースと呼ぶことはありません。
各種イベントではブースという呼び方が一般的ですが…
比較的大型の同人イベントなどでは、企業の物産展などが開かれる大型の コンベンションセンター や 産業会館 などでの開催が一般的ですが、そうした会場で開かれるイベントの多くが 「ブース」 という呼び方をします。
その意味で 「スペース」 という呼び方は同人の世界特有の言葉、同人用語 のような 雰囲気 があります (他のイベントでスペースという呼び方が全くないわけではありませんが)。
島 などのように、その他のイベントで使われる言葉が同人イベントの世界でも少なくないので、この区画の呼び方の違いは特徴的で面白いですが、これは初期の頃の同人イベントは、小さな 貸し会議室 などで、机に並べた 肉筆回覧誌 の 展示 が中心だったり、ペーパー や チラシ を並べて配布するなどだったため、言葉としてブースが馴染まなかったからなのでしょう。 これはその後のイベントでも同じ (机を区切って使う) です。
また多くの同人イベント関係の言葉が、コミケ でのそれを踏襲しているので、明確な言いだしっぺはいるのでしょうが、最初の段階でそうした名称で呼ばれたのが、そのままずっと残っているのだと思います。