これで本当に全てが終わったのだろうか…いや、奴は必ずまたくる… 「最終日」
夏でも冬でも最終日は漢でいっぱい |
「最終日」 とは、最後の日という意味ですが、同人 の世界ではもっぱら、複数日開催の 同人誌即売会、コミックマーケット (コミケ/ コミケット) の最終日を指します。
最終日自体は、複数日開催のお祭りや イベント などの最後の日を指す言葉としても一般的です。 学校を卒業する、会社を退職するなどの際に、最後の日をあらわす言葉としても 普通に 使われます。
イベントの最終日の場合は、「今日で最後だ」 とばかりに駆け込みで訪れる人も多く、盛り上がったイベントならば一般的には最終日がもっとも多くの人を集めたりもしますが、コミケの場合もこれに近いものがあります。 ただし同人やコミケの世界においては、別の独特な意味づけもあり、単にコミケの最終日だ…といった文字通りの意味以外の意味を持つ場合もあります。
同人の世界が広がると共に、コミケも単日開催から複数日開催へ
コミケでは1975年12月21日に東京・虎ノ門 日本消防会館会議室 で第一回目が開催されてからしばらくは、単日開催となっていました。 複数日開催となったのは1977年7月30日〜31日の 「コミケット6」(東京・大田区産業会館/ 現 大田区産業プラザPiO) が最初ですが、それがそのまま定着することはなく、単日開催を中心に2日間開催が夏期を中心にたまにあるといった感じでした。
以前のコミケは夏・冬に加え春にも開催されていましたが、1984年以降は現在のような夏・冬の年2回開催が定着 (一部の特殊なコミケ (コミケットスペシャル を除く)。 また時代とともに同人や 同人誌 などの人気が盛り上がると、1990年代中頃には夏3日間・冬2日間の年5日開催が定着することに (曜日の関係で冬3日間開催も稀にありましたが、その後は冬もほぼ完全に3日間開催となっています)。
男性向けエロの代名詞としての 「最終日」
こうした開催日数の増加は、コミケに参加する人が増え続け、イベント会場 の面積を広げることができない以上、日数を増やして希望する参加者をなるべくたくさん収容する必要が生じたからですが、当然ながら1日目 (初日)、2日目 (中日)、3日目 (最終日) で、同じイベントながら カテゴリ や ジャンル (作品の内容や傾向の違い、ジャンルコード で分類される) によって、その日その日で集まる同人誌や サークル参加 する 同人サークル の顔ぶれが大きく変わることになります。
その際、男性向け・美少女系の マンガ・アニメ・ゲーム の 18禁作品、いわゆるエロ同人が最後の日に割り振られることが多かったので、すなわち最終日=男性向けエロ、との別の意味や ニュアンス がこの言葉に含まれるようになりました (最終日本・最終日サークルといった言い方もあります)。