同人用語の基礎知識

三面図

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後ろから前から…あと側面からもどうぞ 「三面図」

 「三面図」 とは、対象に対して3方向から見た図のことです。 3方向は描かれる対象や取り扱う世界によって異なり、工作・工業の世界ではおおむね正面・側面・平面 (上面) の3つ、人物画などの場合は正面・側面・背面の3つあたりが多いでしょうか。 ディテール がよくわかるよう、キャラなどは余計なポーズやパースはつけず直立・棒立ち状態で、証明写真のような平面的な描き方が原則となります。

キャラクターの代表的な三面図 (同人する子)
キャラクターの代表的な三面図 (同人する子

 また キャラデザ設定画 やキャラ表としての人物画の場合、両手を自然な形で斜め下に伸ばしたものはAポーズ、両手を横に伸ばしたものはTポーズ、片手を下にしてもう片方の手を横にしたり上に上げるようなポーズは片手上げとか逆L字ポーズみたいに呼ぶこともあります。 腕を上げるポーズは、もっぱら服のディテールも同時に表現する際に使われることが多いでしょうか。

 立体物を立体 (三次元) として認識したり表現するために必要な最小限の情報がこの三面図となりますが、複雑な形状のもの、左右や上下で著しく形状が異なるものなどの場合は、底面 (下面) や逆側面 (右から見たら右側面図、左から見たら左側面図)、あるいは斜め、斜め上や下など、必要に応じて別の面から見た図を合わせて提示します。 人体はおおむね左右対称ですが、髪の毛 や服などは大きく異なることもあるからです。

 表面からは見えない奥行きや入り組んだ内面がある場合は 透視図断面図 を用いることもあります。 例えば重ね着した服の上着以外の部分のディテールとか、左右非対称の アシメ髪、メカクレ (髪の毛などで目が隠れているキャラ、目隠れ) の隠れた目がどうなっているかとかです。 キャラの顔のパーツを 立体的に描くか平面的に描くか といった部分もここではっきりします。

 人物や キャラクター の紹介や設定画などの場合、正面・側面・背面それぞれの 立ち絵 に加え、斜め、斜め上、およびそのキャラなりの特徴が分かりやすく強調される方向からの図や身体の一部の拡大図、喜怒哀楽の表情違い図などが一枚にまとめて描かれる場合が多いでしょう。 動きのある服装や武器の 装備、可動部分のある アクセサリー などを身に着けている場合、ポーズを取った (ポージング絵) を参考として加えたり、服や武器単体でも改めて三面図を描く場合もあります。

 また身長はキャラ単体ではわかりづらいですし、体形や体格もそのキャラの個性なのか画風なのかが単体では掴みにくいでしょう。 なので同じ 作品 に登場する別のキャラがいれば何人か並べてそれぞれの背の高さや体形体格の関係性を比べられるようにしたり (集合絵)、いなければ家具や生活用品などと一緒に描くこともあります。 同じ学校が舞台のアニメならば制服はみんな同じなので、制服の着こなしに違いがある場合はそこを強調したり、他のキャラ絵が存在することを前提にして、多少制服のディテールが隠れたとしても個別のキャラごとに性格をあらわすポーズをあえて付けることもあります。

 身長や体形体格あるいは体重などは数値で表すこともできますが、机とか椅子、電話といったある程度決まったサイズのものと一緒に 一枚絵 として描けば、より直接的なイメージもしやすいでしょう。 例えば学校用の机は JIS規格 (現在は新JIS規格) で天板の縦横のサイズや床からの高さなどが決まっています。 参考用に机の横にキャラを立てた絵もあれば、足の長さや全体のバランス、服の丈や幅などが、単に身長や BWH (バスト・ウエスト・ヒップ) を何センチと数値で示すだけよりも一層明確に説明できるでしょう。

オリジナルキャラだと、ついつい描きたくなる三面図

 三面図は アニメゲーム などの制作に携わるプロが業務として描くケースが多く、あまり 趣味 で描かれることはないかも知れません。 とはいえアニメ誌などでアニメの新番組紹介でキャラを説明するために設定画が掲載されることも多く、それに倣って オリキャラ の設定図として三面図を描いたり、キャラ紹介のあれこれを雑誌風に行うなどは、オリジナル な作品を描く 作者 にとっては楽しいものかもしれません。

 人に見せるつもりはなくともキャラの特徴や設定を作りながら描くこと自体が楽しいですし、そのキャラを使ってあれこれと創作物を作る場合、一度頭の中から出して三面図としてまとめると後々の作業でも間違いが減って効率的でしょう。 まぁ 中二病 な設定盛りだくさんになりすぎて、後に 黒歴史 になったりもしますが。

 一方、ネット の世界で VTuber などの活動が生まれ活発化すると、自分の描いたキャラを Live2D などのモーフィングアニメソフトを使って動かしたいという人や、そうした用途を前提に誰かに キャラ絵 を描いて欲しいという 需要 も急上昇。 Live2D 自体は 2D の平面図 (をパーツごとに分割したもの) だけで作れますが、他者からの依頼の場合は、キャラのイメージがつきやすい三面図はあった方が良いでしょう。

 とくに有償での イラスト 作成の依頼や受注の場合、立ち絵と三面図をあわせて設定図として提示することも多く、プロやセミプロの 絵師 はもちろん、お小遣い稼ぎで絵を描いている人や 同人作家 など趣味の世界でも、近年急速によく描かれるようになっています。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2010年2月5日)
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