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キャラが好きすぎて、二次創作もエロい目で見るのも無理… 「聖域」

 「聖域」 とは、大好きだけど好きすぎて逆に距離を置いてしまうような状態、あるいはその他のものとは異なり特別扱いとなってしまうほど思い入れが強いタレントや キャラ、作品などのことです。 一番目か二番目くらいに好きだけれど、それ以外を対象とした時は当たり前にできることが、なぜかこれだけはできないみたいな意味になります。

 代表的なのは、それ以外の作品では他者が描いた 二次創作 を観たり読んだり自分で描いたりもするけれど、この作品やキャラだけはそれができないとか、より直接的には、別の作品やキャラでは エロ妄想 をしたり、それをオカズにして オナニー などができるけれど、この作品やキャラだけはそれができない、避けているといったものになります。 ド変態ドロドログチョグチョ大歓迎なのに 自ジャンル では 健全 しか描かない・描けないみたいな人もいます。

 これは コスプレ の世界でもしばしば見かける考え方や概念で、「このキャラが大好きだけど自分でコスはしたくない」(ただし他人がやっているコスはありがたく拝見したり) はわりと聞く話です。 あるいはアイドルやタレントの ファン で、ライブなどの 現場 に行くけれど、握手会とかお渡し会のような接触系の イベント は避けたり、認知 (顔や名前を憶えてもらうこと) はされたくないというファンもいます。

自分なんかが関わって、作品やキャラを汚したくない

 こうした概念の根本にあるのは、「自分なんかが関わって、作品やキャラを汚したくない」 という強い自省的な感覚でしょう。 とりわけ やおいBL などを愛好する 腐女子 などは、キャラ同士の 絡みカップリング を遠くから眺めているだけで満足できる、むしろその関係性に自分のような人間が関わったり影響を与える可能性を生じさせるのは我慢できない、申し訳ないという気持ちを持つ人が少なくない印象です。

 こうした感覚は男女問わないようで、例えば様々な コンテンツ18禁 の二次創作を連発している男性が、特定の作品では絶対にエロを描かないみたいなこともあります。 「性的な目で見ることに強い罪悪感を覚える」「この作品やキャラは自分にとって、そういう存在じゃないから」 という訳です。

 なお同じくらい好きな作品やキャラのうち、「聖域」 に入らない方は 「解禁」 と呼んだり、解禁から見た聖域を 「別腹」 と呼んだりもします。 解禁から聖域になったり、その逆など、時期やタイミングによって対応が変わる場合もあります (それまでエロを描いていた サークル が、同じ作品やキャラで次からもうエロは描きませんみたいな宣言をすることもあります)。

「配偶者と子供、どっちも大切だけど愛し方が違う」 みたいな

 こうした言葉や概念は、わかる人もいる一方で 「じゃあ二次創作やオナニーしてる作品はそういう大切な存在ではなく、粗末に扱っているのか」「一番好きな作品で二次創作しないということは、それ以外の作品でお前がやってる二次創作は金目当ての嘘か」「その作品やキャラで二次創作している人には がないと云いたいのか」 などと批判的に見る人もいます。

 「聖域」 みたいな感覚は 筆者 にもわりと強くあるので、筆者なりの代弁をすると、「家族はみんな大切だし、全員かけがえのない存在だけど、配偶者と子供とでは愛し方やふれあい方が違うでしょ、それと同じ」 といった感じですが、分からない人はわからないのでどうしようもない部分があります。

 ちなみにどの作品とは云いませんが、同じくらい大好きな作品であっても、一方は変態ドロドロなエロ同人を コミケ で漁り、一方はネットで微エロな二次創作絵が間違って表示されただけでも目をつぶる レベル で扱いの差が生じています。 結局長い時間触れていることから、二次創作やエロを解禁した作品やキャラへの愛情の方が長続きしたり大きくなったりもするのですが、このあたりは単に自分の嫌いなカップリングや解釈を 地雷 扱いして避けるのとはまた違った、自分でも合理的に説明できない何かがあるんですよね。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2004年10月2日)
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