ネトゲにはびこる、「姫」 じゃなく 「非女」…触れるな近寄るな
「非女」 とは、「姫」 の 誤変換当て字 による表現です。 「ひめ」 と読みます。
一般的に 同人 や おたく、ネトゲ (ネットワークゲーム) の世界における 「姫」 とは、男ばかりの学校の同好会や研究会、サークル や FC、ギルドなどに飛び込んできた1人、あるいはごく少数の女性参加者を指します。 つまり紅一点で姫、クイーンという訳ですね。
しかしこうした女性が原因となり、それまで上手くいっていたサークル内で人間関係の トラブル が生じたり、それによってサークルが崩壊してゆくケースがあり、一部では サークルクラッシャー (サークラ) や、粘着湯気女として敬遠する 雰囲気 もあります。
こうした人間関係トラブルでは女性側に何の問題もなく、それを取り巻く女性と縁のない男性に原因がある場合も少なくないのですが、一部の ゲーム 関係のサークル (TRPG) や、女性の参加比率が極めて高いネトゲなどでは、極端な性格の女性がトラブルメーカーとなって場を混乱させる場合も多く、そうした 「迷惑な女性」 を、「姫」 ではなく 「非女」(ひじょではなく、ひめ) として、批判的に呼ぶようになりました。
男女関係の問題ではなく、女性側の性格に問題があると…
大ヒットした MMORPG 「FINAL FANTASY XI」 |
「非女」 が言葉として盛んに使われるようになったのは、MMORPG の FF11 (ファイナルファンタジーXI/ FINAL FANTASY XI) 界隈 で、自分をお姫様扱いして欲しい、チヤホヤして欲しいなどといった欲求が嵩じて 「私が困った時に助けるのは当たり前」「アイテム をくれるは当たり前」 といった、極めて自己中心的 (自己中) な考え方と行動をする女性 プレイヤー を指す言葉となります。
また自分が気に入っているプレイヤーが、他のプレイヤーと仲良くしていると極端なまでの嫉妬を燃やし、あからさまな嫌がらせを行ったり、他者への攻撃、ストーカー行為や 囲い行為 などの迷惑行為を伴う場合もあります。
こうした自己中心的な人はゲームに限らずどこの世界にもいますが、ネット 特有の 「相手が目の前にいない気楽さ」 も手伝い、要求や嫌がらせは非常識な レベル にまでエスカレートし、警察沙汰、新聞沙汰になるような事件を起こしてしまう場合すらあります。
「非女だ」 と叫んでいる方こそ実は 「非女」 だったり
ただし、誰かが 「○○さん は非女だ」 と 叩いて いたとしても、被害者ぶって相手を非女扱いして誹謗中傷している方こそ実は非女、などといったケースもあり、事情を知らず善意からでもうかつに近づくと、とんでもない迷惑を受けてしまう場合もあります。 地雷 には気をつけて、踏まないように努力するのも大切でしょう。
こうした人達は、ネトゲでゲームを始めたばかりの不慣れな初心者などに盛んに声を掛け、自分たちの 信者 (儲) を増やす傾向があります。 少々教えたがり屋なところを除けば熱心かつ丁寧なやりとりをしてくれますし、基本的にいつも ログイン しているため、困ったときに頼りになります。 初心者で事情を知らないと 「始めたばかりの自分に優しくしてくれる良い人」 だと思い込む場合もあり、後でゲーム内での評判や、隠された正体を知ってビックリするケースもあります。
初心者などは、こうした人に初期の頃に関わらなければ楽しいゲーム生活、あるいはゲーム仲間に恵まれて充実したネトゲ生活が送れるかも知れません。 またある程度ゲームに慣れてからなら、判断力もついて避けることもできるでしょう。
しかし右も左も分からない段階で初心者におかしなマイルールを刷り込みプレイスタイルや人間関係を固定化させてしまう一部の 「初心者スカウトに熱心な非女」 の存在は、ゲームの 新規 加入者を遠ざけ活気を失わせトラブルを招く点から、自分と直接関係がなくとも、全体から見て 「大迷惑だ」 などという場合もあります。
ただし 「非女」 と波長の合う人ももちろんいますし、非女と非女との抗争のような形のトラブルもありますから、1対複数ではなく、複数対複数の大規模な対人トラブル、あるいは他の 掲示板 やコミュニティを巻き込んだ大規模な抗争、バトル に発展する場合もあります。
ある意味、リアル以上に人間関係が濃密なネットの世界
筆者 もネトゲにはハマった口ですから、多少 自虐的 に云えば、ネトゲに極端にハマっている人に 「一癖あるタイプ」「一般的な日常生活ではあまり出会えないタイプ」 の人が多いのは実感として分かります。 恐らく筆者も、第三者からみたらそう思われているでしょう。
どこまでが許容範囲でどこからが非難されるべき問題人格、行動なのか。 人と人との繋がりが、ある意味でリアル以上に先鋭化し濃密となるネトゲの世界では、とても難しい テーマ だと云えます。
なお男性プレイヤーにも女性プレイヤーにも良い人と危ない人がいるので、非女という言葉があるからといって、別に女性にだけこうしたプレイヤーが多いという訳ではありません。 むしろ異性に対する問題行動や トラブル の絶対数は、男性が加害者側に立つ場合が多いでしょう。 ただ女性が加害者側だと 「話としての面白み」 があるのか、必要以上に 拡散 され、話題になりやすいきらいがあります。