腐女子を擬人化? ツイッターでブレイク、「┌(┌^o^)┐ホモォ…」
「┌(┌^o^)┐ホモォ…」 あるいは 「ホモォ」 とは、腐女子 が男性同性愛 (ホモ や 薔薇) あるいはその 同人誌 を求めて4足歩行で駆ける、もしくは這いずる? 様子を模した AA (アスキーアート) です。
たった1枚のgifアニメがTwitterトレンドで 急上昇、派生作品も頻出 「┌(┌^o^)┐ホモォ…」 |
AA化され、流行に決定的な加速が |
ニコニコ動画ではすぐに3DCGアニメが登場 【MMD】腐女子がホモを求めて駆けるだけ コメントでは、「もっとカサカサしてる感じに!」 「もっと爬虫類っぽく!」 などリクエストが飛んだ |
元ネタ は、2012年4月14日に Twitter (ツイッター) に 投稿 された ホモォ教本部さん (この ネタ がブレイク後に改名) の イラスト、「ホモを求める腐女子のgifアニメ」 とその続編、及び関連するつぶやきです。
その見た瞬間に意味がわかるシンプルさと、あんまりといえばあんまりな造形と動き、しかし絵柄そのものは毒気もなくかわいらしくもあり、腐女子 界隈 の 「自虐的」 なニュアンスの面白さ手伝って、瞬く間に大量の ふぁぼ公 を集めブレイク。
同じ 作者 による別バージョンが相次いで作られる一方、このgifアニメに触発された別の腐女子や 絵師、職人などによって、様々にアレンジされたマッシュアップ、二次創作 が現れ、「ホモォ」「ホモクレ」「謎の生き物」 などとネーミングされ一躍流行してしまいました。
AAの登場で拡散に拍車が
AAは 「ホモォ…┌(┌ ^o^)┐ホモォ・・・」 の形で2012年4月15日に別のユーザーが制作してツイッターで披露。 その後はツイッターにこのAAが溢れかえることとなりました。
また映画 「もののけ姫」 に登場するタタリ神や、暴走して司徒ゼルエルを食おうと動きまわる アニメ 「新世紀エヴァンゲリオン」 のエヴァ初号機の様子、ゲーム 「Magic: The Gathering」(MTG) の腐食獣 (Molder Beast) など、四つん這いで不気味に進む様子を組み合わせたネタも数多く現れることに。
折しも同じ頃、米 Twitter社 の CEO、ディック・コストロ氏 (Dick Costolo) が来日 (4月16日)。 ビジネス関連の イベント で講演を行ったり、前年2011年12月9日に歴代最大数の ツイート を記録した バルス 騒動を好意的に紹介した記者会見などを行なってニュースとなっていたことから、「Twitter CEO が来日してるさなかに日本の Twitter では…」 との文脈で面白おかしく触れられるなど、Twitter の外の ネット でも大きな話題となっています。
シンプルだが奥が深い、発想の面白さ 「┌(┌^o^)┐ホモォ…」
腐女子とは、やおい (BL/ ボーイズラブ)や ショタ 作品の作家や ファン など、主に 同人 を中心とした世界で使われる言葉ですが、Twitter 界隈では、彼女らによる自虐を込めたネタやギャグが、ハッシュタグ を利用する形でしばらく前から盛り上がっていました。
ボカロ曲 【初音ミク】┌(┌^o^)┐ホモォ… 【ほもをくれ】 も作られ、独特な歌詞が話題に |
ホモォ育成ゲーム ┌(┌^o^)┐<ホモォいじり |
今回のケースに限らず、Twitter などでのこうした表現を苦手とする人、あまりに流行り過ぎたために必要以上に注目を集めることに違和感を覚える人も少なくないとは思いますし、ホモという言葉も色々とデリケートで難しい言葉ではあります。
しかしそれはそれとして、どこか人懐っこい 「┌(┌^o^)┐ホモォ…」 の妙な可愛らしさ、他愛のない笑えるギャグ、ネタとしての面白みもあり、しばらくはこの話題が広まりそうです。
なお元ネタを作った方はその後、Twitter の アカウント の名称を 「ホモォ教本部」 としていましたが、それから少々経ってから、「あまりに流行しすぎた」 ことにある種の責任を感じ、トラブル などが生じる前に自主的に自身のアカウントからイラストなどを削除。 またこうした表現を苦手とする人に対してお詫びをしています。
ネット中に広がった人気ネタとはいえ、元の 個人アカウント の名称や、オリジナル の 画像 そのものをここに勝手に転載するのもどうかと思いますので、どうか興味のあります方は、ネット中に情報があるので、ぜひ一度ご自分の目で確かめて見てはと思います。
なおその後もホモォの快進撃は続き、商業 関係で様々な関連商品が次々に発売されたり、スマートフォン用アプリなども登場していますが、作者さんが作品を取り下げた後に勝手に作られたものとなっています。
あろうことか、「ネット流行語大賞 2012」 で3位にランクイン
2012年暮れの 「ネット流行語大賞 2012」 では、あろうことか、この言葉が堂々の3位を獲得しています。 ネット発の人気キャラはたくさんいますが、これほど愛され、また短期間に広まったキャラも、ちょっとあまりないのではと思います。 ちなみに1位は ステマ、2位は (」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー! でした。