巨乳・貧乳どちらでも! 「マイクロビキニ」
「マイクロビキニ」 とは、主に女性用の ビキニスタイルの水着 (上下がブラジャー状のトップスと短めのボトムス (パンツ) に分かれていているセパレート水着の一種) のうち、とくに布部分の面積が極端に小さいものを指す言葉です。 一般にビキニ水着自体が小さめのセパレート水着を指す名称ですが、マイクロビキニの場合は、ほとんど紐と端切れで構成されたようなシルエットのものを指します。
これといったサイズの基準などはありませんが、乳首や女性器といった局部のみがかろうじて隠れているだけのようなものを指すケースが多いでしょう。 ものによっては、肌当ての布地部分と紐とが縫い付けられておらず、筒状の紐通しに紐が通っているだけで、位置をずらしたり、布部分を絞ってさらに小さくして露出部分を大きくすることができるタイプのものもあります。 また紐あしらいは、結ぶタイプが多いかもしれません。 これは紐がほどけて裸体が露わになるようなアクシデントを予感させるものでもあります。
色については 水着 らしい派手目な原色系が好まれる傾向にありますが、おたく 的な キャラ の イラスト の場合、目立たない白やお色気感がアップする黒など彩度のないものが好まれるようです。 またその場合、布は面積だけでなく生地自体も薄く描写され、乳首のでっぱりが表面に現れたり、透け て見えるような描写になることもあります。
巨乳・貧乳両極端の着用が好まれがち
マイクロビキニを着用するキャラとしては、胸は 巨乳 など大きいパターンか、逆に 貧乳 のように小さいパターンのどちらかが比較的良く選ばれます。 巨乳の場合は、はちきれんばかりのたわわな胸に食い込むような紐状のトップスは胸の大きさや柔らかさを強調すると同時に、ある種の緊縛的造形 (肉体が何らかの道具で変形する) を効果として発揮することができます。 もちろん水着に対して胸などが大きすぎて、大事なところが 「はみ出す」 こと (ぽろり) もあるでしょう。
一方貧乳の場合、トップスはある程度は紐の長さで調整できるにしても ぶかぶか になりがちで、体をかがめるなどしただけで、容易に隙間から乳首どころか胸全体が見える状態になるでしょう。 もちろん少しズレたら即乳首露出です。 またそうした効果を最大限発揮するため、わざと紐をゆるゆるにすることもあります。
水着、ましてマイクロビキニなら、そもそもが 肌色面積 が高いのだから 「エロい のは当たり前だ」「直接的で情緒に欠ける」 という意見もあります。 しかし実際は単に露出度が高いからどうこうではなく、こうした 「肉体の変形」 や 「はみ出し」、「ぶかぶか・ゆるゆるな中でのチラリズム」 がこの水着の真価なので、こうした批判はやや皮相的に感じる部分もあります。 露出した裸体部分より、小さな布で隠した大事な部分がむしろクローズアップされる印象を持つ人も多いでしょう。
また見るのも楽しいですが、何より 「描くのが楽しい」 というのは、マイクロビキニの好きな人からはちょくちょく耳にする意見です。 「ここまでやったら見えちゃうな」「意図がバレバレで恥ずかしい」「でももうちょっとずらせるかも…」 との葛藤が、はなはだ下世話ながら創作の醍醐味を感じさせてくれる部分があります。
なおボトムは下半身のデルタ地帯を隠すものですが、こちらも容易にズレて露出しそうなエロさやなまめかしさがありますし、アンダーヘアの処理が必須となるため、元々毛が生えていない ロリ などを含め、あらゆるタイプの女性に直接的なエロい視覚的効果を与えることができるでしょう。
非現実的な水着だけに
実際にマイクロビキニは販売されていますが、現実問題として女性が自ら購入したり、まして第三者の目がある海水浴場やプールといった公共の場で着用することなどないでしょう。 一般的には 大人のおもちゃ、セクシーランジェリーの扱いで、一部の 成人向け の コスプレ やその撮影会などで見かけることがあるかも程度の扱いです。
一方で創作物の世界では、露出願望のあるちょっとエッチな女の子や、着用を強制したりお願いできる立場の誰かが女性に身につけさせるといった 設定 で、主に 18禁 な作品でしばしば登場します。 属性 として相性が良いのは露出願望のある女性キャラで、もっぱらその女性キャラの視点で、「こんなの着たらみんなに見られちゃう」「恥ずかしい」「みんな見てる」 みたいな状況で描かれることが多いでしょう。
撮影会設定などの場合は、カメコ のポージングに応えてあれこれポーズをとっているうちに紐がずれて乳首や下半身が露出してしまう、その姿を 撮影 されてしまうといった作品が多いかもしれません。