完璧に一般人偽装してたのに…なぜバレた? 「オタバレ」
「オタバレ」(おたバレ) とは、おたく であることがふとしたことで周囲にバレてしまうことを指す言葉です。 全く同じ 概念 で 「腐女子バレ」「腐バレ」(腐女子 であるのが発覚すること) もあります。
普段からおたくや腐女子であることを公言していたり、元々そういう人が多いコミュニティ内であるならバレたところで問題はありません。 しかしオタ・腐バレしていない場、とくに非オタや非腐女子の 一般人 が多い場所で何となく隠して生活している時にバレると、場合によっては困ったことになる場合もあります。
なお進学や就職で新しく入った学校のクラスや職場で、自分と同じおたくがいないかそれとなく探ることは 「オタ探り」「オタサーチ」 と呼ぶこともあります。
何気ない一言…その一言が命取り
「オタバレ」「腐バレ」 の原因は様々です。 いかにもおたく・腐女子っぽい持ち物 (推し キャラ のラバーストラップやキーホルダーを身に着けている、携帯やスマホの待ち受け画面が 二次元 だ、など)、メール のアドレスの文字列がいかにもだ、ちょっとした寄せ書きなどで描いた イラスト がいくら何でも上手すぎる、学校行事や旅行で持ち歩くカメラがやたらと本格的だなどでバレる場合もありますが、これは本人も自覚できるので、バレたくない場に行くときは隠すこともできます。
一方、コミケ などの 同人イベント の帰りにバレたくない相手と偶然出会うというケースもありますが、これはよほど 不運 でなければそうそう起こらないでしょう。 また年末年始など、その手の イベント が立て込む時期に職場で有給などを取る、週末に 秋葉原 や 池袋 といった おたく街 に行くと疑われがちという話もありますが、この辺りもいくらでもごまかしようがあるので、それほど気にしなくても良いでしょう。
では最大の 「オタバレ」「腐バレ」 の原因は何かといえば、それはやはり 「日常会話での何気ない一言」「無意識に出てしまうおたく・腐女子の 仕草」 でしょう。 おたくや腐女子しか使わないような言葉、要するに 同人用語 とか おた用語 をうっかり口に出してしまい、相手が 「はぁ?何その言葉意味わからない」 と戸惑った顔をした時の恐怖は、隠れおたくや腐女子なら一度や二度ではないかもしれません。
なおひところは ネット用語 (掲示板 2ちゃんねる で使われる 2ちゃん用語 など) も危険とされていましたが、その後 ネット が普及し、誰でも ツイッター などの SNS を当たり前に使うようになったことで、その危惧は薄れています。
危険な言葉や仕草
不用意につい使ってしまう危険なおたく・腐女子用語には様々なものがあります。 一般人と雑談・世間話の範疇でごく一般的な アニメ や ゲーム の話をしている時には、本人もその手の言葉がでないよう自覚的なのでいかにもな言葉はうまく言い換えができたりもします。 しかしそうでない普通の会話においては警戒心も薄く、おたく・腐女子っぽさが薄い言葉はつい無意識に口から出てしまうものです。
例えば友人とお店のレジに並んでいて、その列を 待機列 と呼んだり、列の末端を案内している店員が持つ案内板 (最後尾札) を無意識に受け取ろうとしたり、結婚式やラブラブな恋愛をしている相手に 「砂を吐いた」 と声をかけてその後すぐに気が付き血の気が引いた、バレたなどは、ネットでも 筆者 の周辺でもよく聞く話です。
とはいえ、昭和末期から平成初期にかけての 「おたくバッシング」 な時代と比べると、現在ではおたく的・腐女子的な 趣味 や活動に対する世間の理解も進み、またそうした活動を 趣味 とする人も増え、さほど ネガティブ な感情を持たれることが減ってきています。
おたくや腐女子だと発覚することで受けるストレスや被害も減ってきたと云え、オタバレや腐バレも昔ほど深刻に考えなくても良くなっているかも知れません。 多様性が叫ばれる中、小中学校ならまだしも、社会人になってまで他人の趣味や生き方、属性 であれこれ嫌味や当てこすりをしたり、差別や マウント を取るような程度の低い人は減ってきていますし、もし身近にいるなら距離を置く方が人生が楽しくなるでしょう。